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Jリーグ・国内

常勝軍団の第一歩。「鹿島強し」を高らかに宣言した忘れ得ぬ“7月7日“の記憶

小室功

2020.07.07

大一番となったアウェー浦和戦では、伏兵の石井が(下段一番左)先制点を挙げた。(C)J.LEAGUE PHOTOS

大一番となったアウェー浦和戦では、伏兵の石井が(下段一番左)先制点を挙げた。(C)J.LEAGUE PHOTOS

 7月7日といえば、一般的に七夕としてよく知られているが、Jクラブ最多の20冠を誇る鹿島アントラーズにとって、その日は忘れえぬ記念日のひとつだ。  今から27年前の1993年、日本サッカー界初のプ...
 7月7日といえば、一般的に七夕としてよく知られているが、Jクラブ最多の20冠を誇る鹿島アントラーズにとって、その日は忘れえぬ記念日のひとつだ。

 今から27年前の1993年、日本サッカー界初のプロリーグが開幕した。Jリーグと名付けられたそのリーグは参入10チームでスタート。当時は2ステージ制で、しかも引き分けなし(延長Vゴール+PK戦)という世界でも例を見ない独自の大会方式が採用された。

 1stステージにあたるサントリーシリーズ開幕戦で、日本中のサッカー関係者やファン、サポーターの度肝を抜いたのが鹿島だった。5月16日、地元カシマスタジアムに迎えての一戦。ワールドカップ得点王の肩書を持つリネカー擁する名古屋に対し、ジーコのハットトリックとアルシンドの2ゴールで5-0の圧勝を見せたのだ。

 鹿島、侮りがたし――。タイトルを争う他チームに向けて、強烈なメッセージが発信された。

 続く2節の横浜Fに3-2で勝ったものの、3節の清水と4節のV川崎に連敗してしまい、失速したかに思われたが、その後5連勝。サントリーシリーズの半分を終えた時点で、首位を堅持し、さらに独走態勢を固めていった。
 
 大一番となった7月7日は、アウェーでの浦和戦だ。勝てば文句なしのステージ優勝、たとえ負けても得失点差で追随するチームを大きく引き離していただけに、鹿島優位に変わりはなかった。

 対する浦和は最下位にあえぎ、双方の置かれた状況に雲泥の差があった。キックオフは19時04分、天候は曇り。9325人の観衆が駒場競技場のスタンドを埋めていた。

 鹿島のスタメンに大黒柱のジーコの名もチーム一の得点源であるアルシンドの名もなかった(前者は負傷、後者は累積警告による出場停止)。だが、週2試合という過密日程を総力戦で乗り越えてきた鹿島に大きな動揺はなく、むしろ代わって出場チャンスをつかんだものが勝利に貢献しようと意気込む空気がチームを押し上げた。

 立ち上がりの9分、幸先よく先制点を奪ったのは鹿島だ。味方シュートのこぼれ球に反応した石井正忠が鮮やかなコントロールショットを決めてみせた。ミドルレンジからの一発だったが、右足のインサイドでインパクトされたボールは相手ゴールに糸を引くように吸い込まれた。

「シュートは“ゴールへのパスだ”と、ジーコから再三教えられました。力任せじゃなく、正確にボールをとらえる。あの瞬間はそれだけを心掛けていました」
 

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