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ライバルの活躍で南野拓実の境遇が…「中位のチームに行くべき」「もっと時間をあげて」とレッズファンも侃々諤々

THE DIGEST編集部

2020.09.29

カラバオカップで2ゴールを挙げるなど結果を残している南野。リーグ戦でもチャンスを掴めるか。(C)Getty Images

 9月28日(現地時間)、プレミアリーグ第3節で、王者リバプールは本拠地アンフィールドにアーセナルを迎え、3-1の快勝を収めた。

 PK戦の末に敗れたコミュニティーシールドのリベンジを果たす形となったこの一戦、最も注目を浴びたのは、今月、ウォルバーハンプトンから加入したばかりのポルトガル代表FWディオゴ・ジョッタだった。

 ベンチスタートとなった彼は、80分にサディオ・マネに代わってピッチに立つと、8分後、相手DFのクリアを冷静に太腿でトラップ。GKが見守るしかないシュートをゴール左隅へ放ち、デビュー戦で早くも初得点を記録したのである。

 いきなり結果を残して好スタートを切ったリバプール史上6人目のポルトガル人選手は、ユルゲン・クロップ監督が「2、3年前から私の獲得リストに入っていた」という待望の存在であり、「スーパーゴール」(クロップ監督談)は指揮官を大いに感激させた。

 リバプールにとっては、頼もしい戦力がまたひとり加わったわけだが、同時に既存の選手にとっては、よりポジション争いが厳しくなることを意味する。もちろん、南野拓実にとってもそれは同様である。

 南野はアーセナル戦、ジョッタ同様にベンチスタートとなり、彼より後の後半アディショナルタイムに、ロベルト・フィルミーノとの交代で出場を果たしたが、ほとんどプレーに絡むことなく試合終了の笛を聞いた。
 
 この起用について、SNSには様々なファンの声が寄せられている。

「もう少し、南野にプレー時間を与えてあげて」
「この交代は必要だったのか?」
「南野はボールにすら触れなかった……」
「かわいそうなタキ(南野の愛称)」
「南野はもっとプレーするだけの価値がある」
「彼に野心があるなら、プレーするために中位のチームに行くべき」
「(出場時間)3分?(涙)」

 チームが好内容で勝利したこともあり、決してこれらの声もクロップ監督への批判というわけではない。チャンピオンズ・リーグを制し、プレミアリーグを圧倒的な強さで勝ち抜くようなチームに身を置く者としては、この状況は甘んじて受けながら、チャンスを待つしかないということを、誰もが理解した上での言葉と言えよう。

 カラバオカップでは、格下相手とはいえ美弾を含む2ゴールを挙げるなど、目に見える結果を残している南野。今後は、ライバルと目されるジョッタらと争いながら、同時にレギュラー陣にプレッシャーをかけ続けることが求められる。

 リバプールは10月2日にカラバオ杯4回戦で、再びアーセナルと対峙する。その3日後にリーグ4節のアストン・ビラ戦という過密日程ゆえに、ここでターンオーバーが採用される可能性もあり、南野にとってはチャンスとともに正念場の到来とも言えよう。

構成●THE DIGEST編集部
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