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Jリーグ・国内

ドウグラスが神戸移籍を即断した理由、そして“イニエスタ”という存在について【独占インタビュー前編】

多田哲平(サッカーダイジェスト編集部)

2020.04.14

今年でJリーグでのキャリアは10年目を迎えるドウグラス。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

今年でJリーグでのキャリアは10年目を迎えるドウグラス。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

 代名詞とも言える弾丸ヘッド、しなやかな身のこなしから放つバイシクルシュート、左足から繰り出される正確なFKと、そのゴールパターンは実に多彩だ。

 2010年~20年における助っ人のJ1通算得点ランキングでは現在6位(46点)。1試合平均0.5得点は、上位10選手のうち2位タイの数字である。

 15年にはサンフレッチェ広島でJ1優勝に大きく貢献し、ベストイレブンに選出。昨季まで1年半在籍した清水エスパルスでは2シーズン連続二桁得点を挙げ、攻撃陣を力強く牽引した。そして今年は、ヴィッセル神戸へと移籍。元スペイン代表のスター、アンドレス・イニエスタを擁し、昨季の天皇杯優勝を契機に一時代を築こうと意気込むタレント集団の一員となった。

 今や日本国内で誰もが認めるリーグ屈指の実力者となったドウグラス。しかしそんな助っ人も、来日してから数年は「本当に辛い時期を過ごした」という。実際、10年の来日から3年間はいずれも4ゴールにとどまっている。

 それでもドウグラスには、助っ人としての確固たる心得があった。

“日本で大成するためには――”。

 その答を訊くために、公式戦が中断となっている今、リーグ再開後のゴールラッシュに向けて調整を続けるブラジル人ストライカーのもとを訪ねた。
 
■神戸のスタイルから色々なものを学びともに成長したい

――公式戦の延期が続いていますが、調整はよくできていますか?[編集部・注/インタビューは3月26日に実施]

「いつ再開するのか分からず難しい状況ですけど、調子はいいですよ。中断期間が明けてからまた結果を出せるようにしないといけません」

――チームの雰囲気はどうですか?

「とても和やかです。ゼロックスもACLも良い内容で戦えていたので、本音を言えば、そのままの勢いでいきたかった。今はチームの全員で良いリスタートが切れるように準備をしています」

――ご自身はこの期間に何を意識していますか?

「コンディションを落とさないよう、すごく気を遣っています。キャンプから段々と仕上げていって、ようやくベストに近くなったところで、中断してしまいました。少しでも緩んでしまうと取り戻すのに時間がかかるので、体調のキープを第一に考えています」
 

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