海外サッカー

必要な資金は揃った!EL出場のミランが冨安健洋の獲得に本腰

THE DIGEST編集部

2020.10.03

冨安の移籍についてボローニャは、2500万ユーロ(約31億円)以上のオファーなら受け付ける構えだと現地メディアは報じた。(C)Getty Images

 ミランは10月1日(現地時間)、ポルトガルのリオ・アベを下し、ヨーロッパリーグ(EL)本戦への出場権を手にした。

 敵地に乗り込んでの予選プレーオフ、ミランは延長戦開始直後に勝ち越しを許して崖っぷちに追い込まれるも、後半アディショナルタイムにハカン・チャルハノールのPKで追いつき、PK戦では両チーム12人ずつが蹴り合った末、最終キッカーのシモン・ケアが戦いに終止符を打った。

 昨季、FFP違反で出場を辞退したミランは、こうして2年ぶりに欧州カップの舞台に立つことになったわけだが、これによって賞金1500万ユーロ(約19億円)を得ることとなった。

 さらにその前日、ミランはMFルーカス・パケタをフランスのリヨンに売却しており、その移籍金は2000万ユーロ(約25億円)とされている。

 そしてこれらの巨額の金は、今月5日に締め切りを控えた移籍市場において、ボローニャの日本人DF冨安健洋の獲得に充てられるという。
 
 ミランは以前から守備の補強に取り掛かっており、ニコラ・ミレンコビッチ、ウェスレイ・フォファナといった獲得候補の名前が挙がっていたが、ここにきて冨安が、パオロ・マルディーニ(ミランSD)にとってのナンバーワン・ターゲットとなりつつある。

 日に日に評価を高めている21歳の去就については先日、ボローニャのリッカルド・ビゴンSDが「売りたくはないが、とんでもないオファーが届いた場合には考えざるを得ない。その場合は、冨安の代わりのDFを探さなければならないが、とても難しいだろう」と語っていた。

 コロナ禍で経済的な打撃を受けているだけに、安売りはできないものの、まとまった資金は欲しいボローニャとしては、2500万ユーロ(約31億円)以上のオファーなら受け付ける構えだと、現地メディア『Il Resto del Carlino』は報じている。

 ミランに、本田圭佑(現ボタフォゴ)に続く日本人選手が誕生するのか、メルカートの動向を見守りたい。

 ちなみに『90min』によると、ミランはSBの補強も望んでおり、一度レンタルでの獲得を提示して断られたマンチェスター・ユナイテッドのポルトガル人、ディオゴ・ダロトに再度アタックするという。

構成●THE DIGEST編集部