リバプールは10月17日、プレミアリーグ第5節でエバートンとの「マージーサイド・ダービー」に臨む。
敵地で行なわれる伝統の一戦、有利が予想されるリバプールでは、ユルゲン・クロップ監督が前線にどのようなメンバー構成を施すのかが、少なからず注目を集めている。
このプレミア王者の前線といえば、チームの顔とも言えるモハメド・サラー、ロベルト・フィルミーノ、サディオ・マネの「最強3トップ」。先日コロナの陽性反応が出たマネも練習に復帰しており、週末の重要な一戦に備えている。
普通に考えれば、この3人がスタメンに名を連ねると思われるのだが、地元メディアはこのところ、中央に構えるフィルミーノのパフォーマンス低下に注目するとともに、バックアッパーのひとりである南野拓実の有用性を訴えている。
日刊紙『Liverpool Echo』は12日付の記事において、フィルミーノが今季、疲労からか本来の調子を取り戻せずにおり、ここまで7度も得点チャンスを逃すなど、スタメン継続に疑問符が付くようなプレーに終始していると指摘している。
一方で南野については、プレミアリーグでのゴールこそないものの、コミュニティシールド、カラバオカップで結果を残しており、「限られた時間の中で、フィルミーノと同じほどのスキルを持っていることを証明した」と強調する。
さらに、クロップ監督が重要視する前線での守備でも、両選手を比較し、「南野がプレスを仕掛けた場合、5秒以内にチームがボールを取り戻す確率は34.1%なのに対し、フィルミーノのそれは29.2%で下回っている」と綴った。
このように地元メディアは、レギュラーとバックアッパーの“差”は縮まっていると訴えたが、今回の代表ウィークを経て、さらにその動きは加速したと見る者もいる。
専門メディアの『LIVERPOOL.COM』は、フィルミーノがブラジル代表として、9日にボリビア、13日にペルーとカタール・ワールドカップ南米予選を戦ったことを重視。彼は2ゴールを挙げて5-0の勝利に貢献したボリビア戦でフル出場、ペルー戦では70分までプレーしている。
リバプールからブラジルのサンパウロ、そこからペルーのリマを経て、リバプールに戻るという長距離移動を余儀なくされたことが、29歳のFW選手にいかなる影響を与えているかを、同メディアは懸念する。
対して南野については、9日のカメルーン戦は71分間、13日のコートジボワール戦ではベンチスタートで29分間のプレーと、ある程度の休息時間を与えられたこと、そして何よりもオランダ・ユトレヒトでの試合ということで、移動による肉体的負担がほとんどなかったということを重視している。
同じく専門メディアの『THIS IS ANFIELD』は「フィルミーノと南野をローテーション起用することで、南野に経験を積ませられ、なおかつフィルミーノも休息を得て以前の姿に戻ることができる」と、チームにとってメリットが大きいことを主張しているが、果たしてクロップ監督はいかなる構想を思い描いているのだろうか。
構成●THE DIGEST編集部
敵地で行なわれる伝統の一戦、有利が予想されるリバプールでは、ユルゲン・クロップ監督が前線にどのようなメンバー構成を施すのかが、少なからず注目を集めている。
このプレミア王者の前線といえば、チームの顔とも言えるモハメド・サラー、ロベルト・フィルミーノ、サディオ・マネの「最強3トップ」。先日コロナの陽性反応が出たマネも練習に復帰しており、週末の重要な一戦に備えている。
普通に考えれば、この3人がスタメンに名を連ねると思われるのだが、地元メディアはこのところ、中央に構えるフィルミーノのパフォーマンス低下に注目するとともに、バックアッパーのひとりである南野拓実の有用性を訴えている。
日刊紙『Liverpool Echo』は12日付の記事において、フィルミーノが今季、疲労からか本来の調子を取り戻せずにおり、ここまで7度も得点チャンスを逃すなど、スタメン継続に疑問符が付くようなプレーに終始していると指摘している。
一方で南野については、プレミアリーグでのゴールこそないものの、コミュニティシールド、カラバオカップで結果を残しており、「限られた時間の中で、フィルミーノと同じほどのスキルを持っていることを証明した」と強調する。
さらに、クロップ監督が重要視する前線での守備でも、両選手を比較し、「南野がプレスを仕掛けた場合、5秒以内にチームがボールを取り戻す確率は34.1%なのに対し、フィルミーノのそれは29.2%で下回っている」と綴った。
このように地元メディアは、レギュラーとバックアッパーの“差”は縮まっていると訴えたが、今回の代表ウィークを経て、さらにその動きは加速したと見る者もいる。
専門メディアの『LIVERPOOL.COM』は、フィルミーノがブラジル代表として、9日にボリビア、13日にペルーとカタール・ワールドカップ南米予選を戦ったことを重視。彼は2ゴールを挙げて5-0の勝利に貢献したボリビア戦でフル出場、ペルー戦では70分までプレーしている。
リバプールからブラジルのサンパウロ、そこからペルーのリマを経て、リバプールに戻るという長距離移動を余儀なくされたことが、29歳のFW選手にいかなる影響を与えているかを、同メディアは懸念する。
対して南野については、9日のカメルーン戦は71分間、13日のコートジボワール戦ではベンチスタートで29分間のプレーと、ある程度の休息時間を与えられたこと、そして何よりもオランダ・ユトレヒトでの試合ということで、移動による肉体的負担がほとんどなかったということを重視している。
同じく専門メディアの『THIS IS ANFIELD』は「フィルミーノと南野をローテーション起用することで、南野に経験を積ませられ、なおかつフィルミーノも休息を得て以前の姿に戻ることができる」と、チームにとってメリットが大きいことを主張しているが、果たしてクロップ監督はいかなる構想を思い描いているのだろうか。
構成●THE DIGEST編集部