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海外サッカー

「攻撃の牽引役が必要だ」最下位に沈むサバデルの地元メディアが香川真司の獲得を強く進言!

THE DIGEST編集部

2020.10.18

香川の総額420万ユーロ(約5億円)という人件費が、やはりネックになっているようだ。(C)Getty Images

香川の総額420万ユーロ(約5億円)という人件費が、やはりネックになっているようだ。(C)Getty Images

 サラゴサとの契約を解除して以降、フリーランスとして新たな所属先を探している香川真司だが、新シーズンが始まってからかなりの時間が経った現在もなお、待望のニュースは舞い込んで来ていない。

 ここまで、スペインでは2部のサバデル、テネリフェ、国外ではドイツの2部ハンブルク、デュッセルドルフ、ギリシャのPAOKサロニカ、そしてイタリアの2部ブレッシャといったクラブから関心を寄せられていたことが明らかになっているが、ほとんどは、香川自身が断ったり、あるいはクラブ側が断念したりと、実現には至らなかった。

 その中で、「香川への興味は失っていない」というのが、カタルーニャの小規模クラブであるサバデル。一時は入団確実とスペインの各メディアが報じていたが、人件費総額420万ユーロ(約5億円)という厳しい財政事情ゆえに、次の一歩が踏み出せないでいるようだ。

 ホセ・マンサネラSDは「攻撃にプラスアルファを加えてくれる重要な存在」と高く称賛する一方で、「シンジがフリーランスであるということが我々の関心を引いているのだが、それは他クラブも同様のようだ。もし争奪戦となれば、我々はそこに加わることはできない」と消極的な姿勢も示していた。
 
 そのサバデル、ラ・リーガ2部のここまでの5試合でバジェカーノ、マジョルカ、エスパニョール、ミランデス、アルバセーテと対戦し、いずれも敗北。さらに開幕戦で1点を挙げた以降は、ひとつのゴールも奪えず、あえなく最下位に沈んでいる。

 オフに攻撃の強化を目指し、ビルバオからゴルカ・グルセタ、セルタからファン・エルナンデス、そして昨季2部のアルコルコンで16ゴールを挙げる活躍を見せたFWストイチコフといった前線の選手を獲得(いずれもレンタル)したが、現時点でその効果はあまり出ていない……。

 5節アルバセーテ戦を0-3で落とした後、サバデルの地元メディア『Diari de Sabadell』は、試合レポートの中で「前節から大きくメンバーを入れ替えたことで、攻撃力は上がったように見えるが、ゴールという報酬は得ることができなかった。これで429分間も、チームはゴールの喜びから遠ざかっている」とネガティブに綴った。

 そして、この記事を「これで、再び香川真司という日本人の名前が浮上し、契約に向けての動きがスピードアップするかもしれない。チームには攻撃の牽引役が必要だ」と締めている。

 果たして、同メディアの主張通りにサバデルが動きを見せるのか。それに対し、香川はどんな反応を示すのか。しばし成り行きを見守りたい。

構成●THE DIGEST編集部

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