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海外サッカー

移籍市場を終えても続く香川真司とサバデルの交渉の行方は!?「困難なオペレーション」と地元メディア

THE DIGEST編集部

2020.10.06

サラゴサとの契約を解除した香川は、サバデルとの交渉を続けているという。(C)Getty Images

サラゴサとの契約を解除した香川は、サバデルとの交渉を続けているという。(C)Getty Images

 欧州移籍市場は10月5日(現地時間)をもって主要リーグが締め切りを迎え、各クラブの夏の補強は終了した。

 スペイン2部のサラゴサと契約解除で合意した香川真司は、まだ新天地が決まっていないが、彼はフリーランスのため、今後も移籍市場に関係なくクラブとの交渉や入団が可能であり、引き続き去就が注目されている。

 現地報道では、2部のサバデルが香川獲得に近づいているとされているが、同クラブはアントニオ・イダルゴ監督が獲得を望むこの日本人選手との交渉を続けながらも、ここ数日は交渉の締め切りが迫る選手に、より力を注いでいた。

 現地メディア『Diari de Sabadell』によれば、サバデルが狙っていたのは、ヒホンのアルバロ・バスケス。財政上の問題が常に付きまとっているクラブゆえ、このカタルーニャ出身のFWについてはレンタルでの獲得を申し出、成約が近づいていると報じられていた。

 しかし締め切り後、サバデルの獲得済リストに彼の名前はなく、代わりに元マジョルカからFWストイチコフが加入。彼は昨季、レンタル先の2部アルコルコンで16ゴールを挙げる活躍を披露したが、今季は復帰したマジョルカでここまで出場機会に恵まれていなかった。
 
 当初はテネリフェ行きが噂されていた26歳の攻撃選手を土壇場で借り受けたサバデルが、今回の移籍市場で獲得した新戦力は8人だが、いずれもフリーランスでの獲得かレンタルであるということから、このクラブの厳しい運営事情を窺い知ることができる。

 さて香川についてだが、『Diari de Sabadell』は「サバデルは香川がチームのクオリティを上げてくれる大変重要な存在と考えている」とし、「交渉は今後も継続される」とレポートした。

 しかし、何度も言うように財政的に苦しく、選手のサラリーの全予算が日本円で5億円と報じられているクラブだけに、同メディアは「香川獲得は非常に困難なオペレーションである」とも綴っている。

 これに対し、『MARCA』のように「(契約書に)署名することになるだろう」と楽観的な見方のメディアも存在する。スペインでのプレーを希望する香川にとって、唯一残されたと言ってもいい選択肢である、このカタルーニャのクラブとの契約が実現するか否か。もうしばらく行方を見守る必要がある。

構成●THE DIGEST編集部

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