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海外サッカー

地元紙も「驚き」の先発起用!決勝アシストの中島翔哉、“確執”が噂された指揮官も「とても良かった」

THE DIGEST編集部

2020.10.25

今年3月以来となる実戦復帰を果たした中島は、アシストという形で結果を残した。(C)Getty Images

今年3月以来となる実戦復帰を果たした中島は、アシストという形で結果を残した。(C)Getty Images

 10月24日(現地時間)、ポルトガル・リーガNOSの第5節が行なわれ、ポルトはジウ・ヴィセンテを1-0で下した。

 唯一のゴールが生まれたのは30分。左サイドから入ったグラウンダーのパスを受けて、ペナルティーエリア内をドリブル、エバニウソンにクロスを合わせたのは、今季初先発出場を飾った中島翔哉だ。ゴールの後、エバニウソンによる「感謝の靴磨き」を受けた小柄な日本人は、満面の笑みを浮かべていた。

 新型コロナウイルスの家族への感染を避けるためとの理由で、長くチームから離れていた彼は、一時はポルトでの去就についても様々な憶測が流れたが、夏にチーム練習に合流。前節のスポルティング戦で久々にベンチ入りを果たすと、チャンピオンズ・リーグ(CL)のマンチェスター・シティ戦で終盤に交代出場を果たした。

 今年3月7日のリオ・アベ戦以来となる実戦復帰を果たした彼は、ジウ・ヴィセンテ戦ではスタメンにも復帰。現地スポーツ紙『Record』が「驚き」と表現したセルジオ・コンセイソン監督の起用は、決勝点アシストという形で正解と出た。
 
 空いたスペースを活かして味方の効果的なパスを引き出し、ボールを受けると迷いのないプレーでゴールを生み出した中島。動画付きでこのプレーを取り上げたスポーツ紙『A BOLA』は、「中島のアシストは、ポルトでのリーグデビュー戦を飾ったブラジル人のゴールをイージーなものとした」と評している。

 試合後の会見でS・コンセイソン監督は、昨季は厳しいコメントを残して“確執”も噂された中島の起用の意図について、「攻撃の非効率さを改善し、チームに動きを与えるため、創造性のある中島やファビオ・ヴィエイラを起用した。これまでチャンスの少なかったFW陣にスペースを与えることも狙いだった」と説明した。

 その効果については、「中島とヴィエイラのラインはとても良かったので、これを続けたかった」と手応えを掴んだようだ。

 74分にザイドゥ・サヌシが退場となったことで、守備の穴埋めの必要性が生じ、4分後にベンチに下がった中島。アシスト以外にも、GKの不意を突くシュートを放つなど、幾つか見せ場も作っており、久々の出場ながら、今後に期待を持たせるプレーを披露してみせた。

 ポルトの次戦は27日。CLでギリシャのオリンピアコスをホームに迎える。

構成●THE DIGEST編集部

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