数々のスーパープレーと輝かしいタイトル歴によって史上最高のサッカー選手にも挙げられる一方で、稀代のトラブルメーカーとして今なお多くの話題を提供し続けている、サッカー界のレジェンド、ディエゴ・マラドーナが10月30日、60回目の誕生日を迎えた。
アルゼンチン・ブエノスアイレスの貧民街に生まれ育ったマラドーナは、幼少期から神懸かり的なテクニックで周囲の大人を驚かせ、16歳でプロデビュー。17歳でアルゼンチン代表にも選出されると、1986年メキシコ・ワールドカップで「5人抜き」「神の手」などの伝説を残して優勝し、母国の英雄となった。
アルヘンティノス、ボカ、バルセロナ、ナポリ、セビージャ、ニューウェルス・オールドボーイズといった国内外のクラブを渡り歩き、多くのタイトル獲得に貢献。イタリアのナポリでは、優勝経験のなかったクラブに2つのスクデットをもたらし、今なお絶対的な存在として君臨している。
ピッチ外では薬物問題、マフィアとの癒着、女性問題、さらには数々の舌禍でメディアを賑わせてきたマラドーナも、ついに還暦を迎えたが、これを記念してフランスのサッカー専門誌『FRANCE FOOTBALL』が行なったインタビューでは、最近の夢として「イングランドと対戦して、今度は右手で1点取りたい」と語るなど、相変わらずの“毒舌”を披露した。
自身のボディガードが新型コロナウイルスの検査で陽性を示したため、現在は自主隔離中のマラドーナ。派手なパーティーを開催することは難しいが、それでも節目の誕生日は特別なようで、29日には自身のSNSに「明日は素晴らしいことが起こると思う」と投稿している。
そして誕生日当日には、彼への祝福の動画が公開されたが、この登場人物が何とも豪華。ロナウジーニョに始まり、ロナウド、ジョゼ・モウリーニョ、ファビオ・カンナバーロ、ベルント・シュスター、ガブリエル・バティストゥータ、カレッカ……と、サッカー界のレジェンドたちが笑顔とともに祝辞を述べていく。
アルゼンチン代表、ナポリなどで共に戦ったメンバーの他、アルゼンチン代表監督時代の選手やナポリの現役選手、マラドーナにとっての憧れの存在だったリカルド・ボチーニ、女子テニスのガブリエラ・サバティーニら他競技の元選手など、バラエティに富んだ顔ぶれが36分間にもおよぶ動画を彩った。
マラドーナはこれに対し、「60年目の人生を迎えた私に対し、素晴らしいメッセージと愛、そして友情をありがとう。最高の誕生日プレゼントだ」と、感激の気持ちを表わしている。
一方、各国のメディアもレジェンドの誕生日を報じているが、母国アルゼンチンよりも派手に取り上げたのは、スペインの日刊紙『MARCA』だ。このマドリードのメディアの公式サイトの画面は、30日の朝方(現地時間)には、マラドーナに関する多くの記事が埋めていた。
そしてここでもお祝い動画が公開されているが、その人数は何と156人! 新旧選手や関係者のメッセージ動画で、クリスチアーノ・ロナウド、アンドレス・イニエスタ、ディエゴ・シメオネ、アレッサンドロ・デル・ピエロ、カルロス・バルデラマ、ガリー・リネカー、ジーコ、ルート・フリット、マルコ・ファン・バステンらが次々に登場する。
マラドーナのバルセロナ時代に“殺人タックル”で足を骨折させるなど、因縁の関係だったアンドニ・ゴイコエチェア(当時アスレティック・ビルバオ)といった興味深い人物も笑顔でメッセージを送るこの動画、収録時間144分と見応え十分だ。
国を問わず、これほど盛大に誕生日を祝われるマラドーナ。今なお愛され続ける天才は、この先、どのような話題を世界に提供してくれるだろうか。
構成●THE DIGEST編集部
アルゼンチン・ブエノスアイレスの貧民街に生まれ育ったマラドーナは、幼少期から神懸かり的なテクニックで周囲の大人を驚かせ、16歳でプロデビュー。17歳でアルゼンチン代表にも選出されると、1986年メキシコ・ワールドカップで「5人抜き」「神の手」などの伝説を残して優勝し、母国の英雄となった。
アルヘンティノス、ボカ、バルセロナ、ナポリ、セビージャ、ニューウェルス・オールドボーイズといった国内外のクラブを渡り歩き、多くのタイトル獲得に貢献。イタリアのナポリでは、優勝経験のなかったクラブに2つのスクデットをもたらし、今なお絶対的な存在として君臨している。
ピッチ外では薬物問題、マフィアとの癒着、女性問題、さらには数々の舌禍でメディアを賑わせてきたマラドーナも、ついに還暦を迎えたが、これを記念してフランスのサッカー専門誌『FRANCE FOOTBALL』が行なったインタビューでは、最近の夢として「イングランドと対戦して、今度は右手で1点取りたい」と語るなど、相変わらずの“毒舌”を披露した。
自身のボディガードが新型コロナウイルスの検査で陽性を示したため、現在は自主隔離中のマラドーナ。派手なパーティーを開催することは難しいが、それでも節目の誕生日は特別なようで、29日には自身のSNSに「明日は素晴らしいことが起こると思う」と投稿している。
そして誕生日当日には、彼への祝福の動画が公開されたが、この登場人物が何とも豪華。ロナウジーニョに始まり、ロナウド、ジョゼ・モウリーニョ、ファビオ・カンナバーロ、ベルント・シュスター、ガブリエル・バティストゥータ、カレッカ……と、サッカー界のレジェンドたちが笑顔とともに祝辞を述べていく。
アルゼンチン代表、ナポリなどで共に戦ったメンバーの他、アルゼンチン代表監督時代の選手やナポリの現役選手、マラドーナにとっての憧れの存在だったリカルド・ボチーニ、女子テニスのガブリエラ・サバティーニら他競技の元選手など、バラエティに富んだ顔ぶれが36分間にもおよぶ動画を彩った。
マラドーナはこれに対し、「60年目の人生を迎えた私に対し、素晴らしいメッセージと愛、そして友情をありがとう。最高の誕生日プレゼントだ」と、感激の気持ちを表わしている。
一方、各国のメディアもレジェンドの誕生日を報じているが、母国アルゼンチンよりも派手に取り上げたのは、スペインの日刊紙『MARCA』だ。このマドリードのメディアの公式サイトの画面は、30日の朝方(現地時間)には、マラドーナに関する多くの記事が埋めていた。
そしてここでもお祝い動画が公開されているが、その人数は何と156人! 新旧選手や関係者のメッセージ動画で、クリスチアーノ・ロナウド、アンドレス・イニエスタ、ディエゴ・シメオネ、アレッサンドロ・デル・ピエロ、カルロス・バルデラマ、ガリー・リネカー、ジーコ、ルート・フリット、マルコ・ファン・バステンらが次々に登場する。
マラドーナのバルセロナ時代に“殺人タックル”で足を骨折させるなど、因縁の関係だったアンドニ・ゴイコエチェア(当時アスレティック・ビルバオ)といった興味深い人物も笑顔でメッセージを送るこの動画、収録時間144分と見応え十分だ。
国を問わず、これほど盛大に誕生日を祝われるマラドーナ。今なお愛され続ける天才は、この先、どのような話題を世界に提供してくれるだろうか。
構成●THE DIGEST編集部