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「完璧なパス」でアシストを決めた久保建英!現地メディアは「主役」「傑出した試合を演出」と大絶賛!!

THE DIGEST編集部

2020.11.06

鮮やかなパスでバッカのゴールを演出した久保のパフォーマンスをスペイン各紙は評価した。(C)Getty Images

 11月5日(現地時間)、ヨーロッパリーグ(EL)のグループステージ第3節が行なわれ、ビジャレアルはイスラエルのマッカビ・テルアビブを4-0で下し、無傷の3連勝を飾ってグループIの首位を守った。

 大雨で試合開始が1時間以上も遅れた一戦は、開始4分でのカルロス・バッカのヘッド弾でホームチームのゴールラッシュが幕を開けたが、52分、2点目を再び頭で決めたバッカにラストパスを送ったのは、先発出場の久保建英だった。

 ELでは3戦連続でスタメンに名を連ね、右サイドに入った19歳の日本人は、序盤からシュートを放ったり、連係からの崩しを狙ったりと、積極的なプレーを披露した。

 そしてアシストの場面では、軽やかなステップで2人をかわし、中央にドリブルで切れ込みながら、ゴール左のバッカを視野に捉えて、左足で巻いた低めの速いパス。シュートは角度のない位置でバッカがうまく合わせた技ありのものだったが、相手GKにとっては、久保とバッカの2人に「手玉に取られた」感覚だったのではないだろうか。
 
 このプレーについて、日刊紙『AS』は「これによって、彼は1億2600万人の日本人に愛される――魅力的な久保の技」と動画付きで称賛。続けて「バッカのこのゴールは、高い技術の集約によるものだ。ELは彼らのためのコンペティションとなる」と綴っている。

 久保はその後も、惜しいスルーパスなどでチャンスを作るなど効果的な働きを見せ、今季2度目のフル出場。通算アシスト数は3となり、これはレスターのケレチ・イヘアナチョと並んでトップの数字となった。

 勝利に少なくない貢献を果たした背番号16に、『AS』は3点満点中の3点を与え、日刊紙『MARCA』は2点と高評価。『AS』はさらに、「ピッチのあらゆるところに現われた。濡れた芝生は、この日本人が芸術的なパフォーマンスを見せるためのアイスリンクのようだった。アシストの場面では、完璧なダイアゴナルのパスを提供した」と記している。

 他のメディアでは、日刊紙『El Pais』が「ELの舞台で飛躍し続けている日本人は、アレックス・バエナ、イェレミ・ピノら他の若者とともに、主役として目立った」と評し、日刊紙『LA VANGUARDIA』は「4-0という傑出した試合を演出」と報じた。

 調子を上げているビジャレアルでは徐々に負傷者も回復し、久保はラ・リーガ第8節のバジャドリー戦で公式戦4試合ぶりにベンチスタートとなった。『MARCA』の9節ヘタフェ戦の予想メンバーからも彼の名は外されているが、今回、欧州の舞台でアシストという結果を残して評価を上げたことが、今後の起用にどのような影響を与えるだろうか。

構成●THE DIGEST編集部