ビジャレアルは12月3日(現地時間)、ヨーロッパリーグ(EL)のグループステージ第5節で、トルコのシワススポルと対戦する。
「イエローサブマリン」にとっては、引き分け以上で決勝トーナメント進出、勝てば首位通過が決まる一戦。前回はホームで5-3という、激しい点の取り合いを演じた相手のホームに乗り込む。
勝ち抜けの可能性を残すホームのシワススポルにとっても絶対に落とせない一戦だが、スペインの日刊紙『AS』よりれば、同チームは前節のカラバフ戦で8人の新型コロナウイルス感染者を出しており、今回は4人が陽性反応を示し、さらに負傷者も続出して、ビジャレアル戦を戦える選手が15人しかいない。
監督のルザ・チャルンバイもコロナ感染でベンチ入りできないというホームチームの緊急事態は、地力で大きく勝るビジャレアルにとっては大きなアドバンテージとなりそうだが、アウェーチームもまた、パコ・アルカセル、モイ・ゴメス、カルロス・バッカと、前線の選手が次々に筋肉系トラブルで戦線を離脱し、ウナイ・エメリ監督を悩ませている。
まさに両チームともに「満身創痍」の状況で行なわれるリターンマッチ、久保建英はELの過去4戦同様、先発出場を果たしそうだと、地元紙『El Periodico Mediterraneo』や『AS』などが報じている。
『AS』は予想フォーメーションで、久保を定位置とも言える前線左サイドに、そしてサムエル・チュクウェゼを右サイドに置いているが、注目はCFにフェルナンド・ニーニョの名が記されたことだ。
前述の通り、パコ・アルカセル、バッカが使えない状況で、エメリ監督は「ラ・リーガ要員」のジェラール・モレーノを強行出場させることなく、20歳のFWを抜擢するとされている。これは、「若い選手に経験を積ませたい」という指揮官の方針に合致するものである。
とはいえ、ここまでラ・リーガで1試合、ELで2試合、いずれも交代出場で計43分しかプレーしていない(ELマッカビ・テルアビブ戦では1得点を記録したが)駆け出しだけに、当然ながら周囲のカバーが必要となるし、また久保ら両翼の選手には、これまで以上にチャンスメイクを含め、ゴールへの関与が求められる。
久保については、エメリ監督が「タケが出場した試合で、彼が敵陣で仕事を果たし、ゴールに結びつけることができれば、チームはより前へ進むことができる」(スペインの日刊紙『MARCA』より)と発言したばかりだが、19歳の少年にとってシワススポル戦は、早くも訪れた真価を問われる場となるかもしれない。
UEFA公式サイトがこの試合のプレビュー記事において、「ビジャレアルの若き“約束”」として久保を写真付きで紹介するなど、同コンペティションでの注目度の高さが窺えるが、一方で「EL要員」としての位置づけは、「1月退団説」となって世界中を賑わせることとなってしまっている。
ここ数試合は精彩を欠き、結果を残せていない久保だが、クラブの緊急事態をカバーする活躍を披露し、指揮官に成長ぶりを見せつけるとともに、その起用法を改めさせることができるだろうか。
構成●THE DIGEST編集部
「イエローサブマリン」にとっては、引き分け以上で決勝トーナメント進出、勝てば首位通過が決まる一戦。前回はホームで5-3という、激しい点の取り合いを演じた相手のホームに乗り込む。
勝ち抜けの可能性を残すホームのシワススポルにとっても絶対に落とせない一戦だが、スペインの日刊紙『AS』よりれば、同チームは前節のカラバフ戦で8人の新型コロナウイルス感染者を出しており、今回は4人が陽性反応を示し、さらに負傷者も続出して、ビジャレアル戦を戦える選手が15人しかいない。
監督のルザ・チャルンバイもコロナ感染でベンチ入りできないというホームチームの緊急事態は、地力で大きく勝るビジャレアルにとっては大きなアドバンテージとなりそうだが、アウェーチームもまた、パコ・アルカセル、モイ・ゴメス、カルロス・バッカと、前線の選手が次々に筋肉系トラブルで戦線を離脱し、ウナイ・エメリ監督を悩ませている。
まさに両チームともに「満身創痍」の状況で行なわれるリターンマッチ、久保建英はELの過去4戦同様、先発出場を果たしそうだと、地元紙『El Periodico Mediterraneo』や『AS』などが報じている。
『AS』は予想フォーメーションで、久保を定位置とも言える前線左サイドに、そしてサムエル・チュクウェゼを右サイドに置いているが、注目はCFにフェルナンド・ニーニョの名が記されたことだ。
前述の通り、パコ・アルカセル、バッカが使えない状況で、エメリ監督は「ラ・リーガ要員」のジェラール・モレーノを強行出場させることなく、20歳のFWを抜擢するとされている。これは、「若い選手に経験を積ませたい」という指揮官の方針に合致するものである。
とはいえ、ここまでラ・リーガで1試合、ELで2試合、いずれも交代出場で計43分しかプレーしていない(ELマッカビ・テルアビブ戦では1得点を記録したが)駆け出しだけに、当然ながら周囲のカバーが必要となるし、また久保ら両翼の選手には、これまで以上にチャンスメイクを含め、ゴールへの関与が求められる。
久保については、エメリ監督が「タケが出場した試合で、彼が敵陣で仕事を果たし、ゴールに結びつけることができれば、チームはより前へ進むことができる」(スペインの日刊紙『MARCA』より)と発言したばかりだが、19歳の少年にとってシワススポル戦は、早くも訪れた真価を問われる場となるかもしれない。
UEFA公式サイトがこの試合のプレビュー記事において、「ビジャレアルの若き“約束”」として久保を写真付きで紹介するなど、同コンペティションでの注目度の高さが窺えるが、一方で「EL要員」としての位置づけは、「1月退団説」となって世界中を賑わせることとなってしまっている。
ここ数試合は精彩を欠き、結果を残せていない久保だが、クラブの緊急事態をカバーする活躍を披露し、指揮官に成長ぶりを見せつけるとともに、その起用法を改めさせることができるだろうか。
構成●THE DIGEST編集部