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今度はヘタフェが新天地候補に!消えない久保建英の「1月退団説」…ビジャレアルは「根拠のない話」と否定も

THE DIGEST編集部

2020.12.13

リーグ戦でベンチ要員になっている現状は、本人も満足はしていないだろう。(C)Getty Images

 今夏に久保建英がレアル・マドリーからビジャレアルにレンタル移籍を果たして以来、たびたびその去就をめぐるニュースが世間を賑わせているが、また新たな可能性がスペイン・メディアから示された。

 スポーツ紙『MARCA』が綴ったのは、「久保が期待ほど出場機会を得られないことに所有元のマドリーも落胆している」という、これまでに何度も綴られたフレーズに加え、来年1月からの新天地候補として、新たにヘタフェの名前が挙がったということだった。

「ヘタフェは長年、久保に注目しており、もし冬の移籍市場で変化の時(ビジャレアルとの契約解除)が来た場合には獲得に乗り出す」と報じた同メディアは、同時に久保のレンタル契約に関する決定権はビジャレアルにあるとしている。

 一方、マドリードの日刊紙『LA RAZON』もこの件を伝えているが、最後に「ビジャレアルはこの件について根拠のない話だと断言し、久保の退団を否定している」と伝えた。

 ただ、久保のプレー時間について、本人、マドリーにとっても「期待通りでなかった」というのは本当だろう。ヨーロッパリーグ(EL)では5試合全てに先発出場した一方で、ラ・リーガでは12節を終えた段階で、スタメン入りはわずか1試合、合計プレー時間は234分。「EL要員」とも言うべき現状は、彼らにとって好ましくないはずだ。
 
 気になる12月13日(現地時間)のリーガ第13節ベティス戦での起用法は、『MARCA』、同じくスポーツ紙の『AS』ともに、久保を前線右サイドでのスタメンと予想しているが、ラジオ局『Cadena SER』は彼ではなく、サムエル・チュクウェゼを選択。ウナイ・エメリ監督は11日の会見で、久保を「ウイングのオプションのひとり」と語るにとどめている。

『AS』は、今節にマドリードダービーが行なわれたこともあり(マドリーが2-0でアトレティコに勝利)、「未来のダービー」と題した記事で、「この先10年のダービーで主役となりうるタレント」を取り上げ、現在マドリーのフベニールB(U-18)でプレーする中井卓大に焦点を当てるとともに、久保についても「日本のデュオ『ピピ(中井の愛称)&久保』が登場するかもしれない」と期待を寄せた。

 同メディアだけでなく、マドリーも久保を未来の主力選手として期待していることは、ここまでの様々な経緯からも明らかだが、ゆえに冬の強制異動に動くのか。冬の移籍市場の幕開けも近づいてきており、久保の周辺はますます騒がしくなりそうだ。

構成●THE DIGEST編集部
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