今シーズンから、セリエAではリーグが月間MVPを選出することになった。10月５日、その栄えある第１号となる９月の最優秀選手に、フィオレンティーナのフランク・リベリが選ばれている。

　12年に渡って在籍したバイエルンを退団した36歳のアタッカーは、フィレンツェを熱狂させている。セリエAの６試合で２得点をマーク。ユベントス戦では懸命に守備に走り、クリスチアーノ・ロナウドからボールを奪った。前節のミラン戦もダメ押し点を挙げるなど見事なパフォーマンスで、交代時に敵のサポーターから拍手喝采を浴びた。

　レーガ・セリエAによると、リベリは１対１の場面で、86％の確率で勝利、ないしポジティブな結果を出すなど、インパクトだけではなく数字でも結果を残し、歴史的な“初代”月間MVPに輝いた。
  　レーガ幹部のルイジ・デ・シエルボは、「持っているレパートリーをすべて見せてくれた。技術・戦術的にハイレベルなセリエAに挑み、リーグのクオリティーを高めることに貢献してくれている。初のMVPが、彼のような最高級の選手となってうれしい」と述べている。

　チームの顔であるフェデリコ・キエーザを筆頭に、若手の手本となることも期待されているリベリ。年齢を考えれば、フル稼働は難しいかもしれないが、フィオレンティーナとセリエAに貴重な経験やクオリティーをもたらしているのは間違いない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部