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海外サッカー

「意味のある変化を望んでいるのなら…」女子最優秀選手に輝いた米代表ミーガン・ラピノーが受賞スピーチで訴え。イラン女性の焼身自殺にも言及

サッカーダイジェストWeb編集部

2019.09.25

ラピノーの受賞スピーチに会場からは大きな拍手が送られた。 (C) Getty Images

ラピノーの受賞スピーチに会場からは大きな拍手が送られた。 (C) Getty Images

 9月23日(現地時間)、2019年のFIFA年間表彰式「ザ・ベスト・FIFAフットボールアウォーズ」がイタリア・ミラノのスカラ座で開催された。

 最優秀選手賞には、男子がバルセロナにラ・リーガ連覇をもたらしたリオネル・メッシ、そして女子は今夏に行なわれたワールドカップを制したアメリカ代表から、主将のミーガン・ラピノーが選出された。

 ラピノーは現在、世界で最も注目を集める女性プレーヤーだろう。ピッチでのプレーのみならず、ピッチ外では女性やLGBTQの権利への支援、あらゆる差別をなくすための活動を盛んに行なっており、自身も同性愛者であることを公表している。

 今夏のW杯では大会中から男女の報酬格差是正を訴え、優勝前から「たとえW杯を獲ったとしてもホワイトハウスなんて行かない」と一蹴。反トランプを表明したアメリカ代表主将は有言実行でW杯優勝を達成し、個人では得点王と最優秀選手の2冠に輝いた。帰国後は同性結婚が合法化されているニューヨークで凱旋パレードを行ない、「多様性を受け入れるべき」という力強いスピーチを披露したことも話題を呼んだ。
 アジアでも先日、性差別による凄惨な事件が起きた。

 イランでは、女性が男性サッカーの試合をスタジアムで観戦することが禁じられている。しかし今年3月「男装」で入場を試みた女性がいた。彼女は入場時の身体検査で拘束され、逮捕されたことを苦に、9月のある日、ガソリンを被って焼身自殺を図り、死亡した。

 FIFAはこの件を受け、同国首都テヘランで10月10日に行なわれるW杯アジア2次予選のイラン対カンボジア戦において、イラン側に女性のスタジアム入場許可を申請していることを明かしている。この表彰式でもFIFAのインファンティノ会長が、「いかなる差別も社会全体からなくさなければならない」と強い口調で語りかける一幕があった。

 もちろんこの一件をラピノーが知らないはずもない。彼女はトロフィーを受け取り、「信じられない1年だった」と笑みを浮かべながらスピーチに臨んだ。その内容は、米テレビ局『ABC news』や英紙『The Guardian』など複数の海外メディアが「非常にパワフルで印象的だ」と報じている。

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