夏に古巣バルセロナへの移籍を希望したネイマールは、パリ・サンジェルマンのサポーターとの関係に亀裂が生じた。それを修復するには、パフォーマンスで納得させるしかない。

　目下、ネイマールはそのためにピッチで奮闘している。復帰後のリーグ戦４試合で３ゴールをマーク。９月28日に行なわれたリーグ・アン第８節のボルドー戦でも、決勝点となるゴールを決めてチームを１-０の勝利に導いた。

　ストラスブールとの復帰初戦では、味方のサポーターからブーイングを浴びせられ、このブラジル代表FWが、「今後はホームでもすべてアウェーゲームになる」と口にしたほどだった。
  　だが、ピッチで結果を残すことで、その状況が徐々に改善されているようだ。『ESPN』によると、ネイマールはボルドー戦の後、サポーターとの関係が「かなり良くなった」と話したという。

「ガールフレンドとの関係みたいなものさ。うまくいかない時は、話をしない。でも、愛情や抱き合ったりすることを通じて、普通の状態に戻るんだ」

　さらにネイマールは、「僕はパリ・サンジェルマンのためにここにいる。このクラブのために、選手として自分の役割を果たすためにね」と続けた。

「チームが成功するのを助け、一緒に祝うことができるように、僕はピッチで全力を注ぐ」

　クラブがネイマールを獲得したのは、欧州制覇という悲願を成し遂げるためだ。そしてその期待に見合うだけのパフォーマンスを見せられなかったにもかかわらず移籍を志願したことが、ファンとの関係を悪化させた一因だろう。

　チームを初のチャンピオンズ・リーグ優勝に導けば、パリSGのサポーターにとって、ネイマールは「ガールフレンド」から「生涯忘れ得ぬ人」になるに違いない。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部