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「彼はホンモノだ」“発展途上”の久保建英、英メディア選出の「最もエキサイティングな十代50人」でベスト10入り!

THE DIGEST編集部

2021.02.03

英メディアは久保を「“タケ”はこれまでの日本人タレントの中で最も魅惑的」と評した。(C)Getty Images

 今冬にビジャレアルからヘタフェにレンタル先を切り替えた久保建英。衝撃的なデビュー戦から、ここまで4試合でプレーしている。

 ラ・リーガ第18節エルチェ戦で練習なしのぶっつけ本番で2ゴールに絡んで勝利に大貢献し、次節ウエスカ戦では見事なテクニックを披露したが、続くアスレティック・ビルバオ戦、アラベス戦では、しっかり対策を練ってきた相手に良さを消され、守備面でも課題を残すなど、様々な経験を重ねてきた。

 スポーツ紙『MARCA』は、直近の2試合では「久保、カルレス・アレニャ、ハイメ・マタが試合内容から最も影響を受けた」と報じ、攻撃陣が孤立する状況を指摘しているが、攻守でバランスの取れた試合を望むホセ・ボルダラス監督の下、久保には今後も多くのことを求められることになる。

 よりプレーの幅を広げ、選手としての価値を上げるために奮闘している発展途上中の19歳。一方で、持ち前の才能をバルセロナ下部組織という最高の環境で磨きをかけられ、すでにラ・リーガで2シーズン目を迎えている久保は、世界から注目を集め、期待もかけられている。
 
 それを証明するように、英国サッカー専門誌『FourFourTwo』の「世界で最もエキサイティングな十代選手50人」という企画で、久保は10位にランクイン。寸評では以下のように、評された。

「ラ・マシア出身で、FC東京を経てレアル・マドリーに加入したということが、より彼への興味をそそる。"タケ"はこれまでの日本人タレントの中で最も魅惑的だと言えよう。背は低いが、左足を駆使し、何かに急かされたかのようにドリブルを仕掛けていく。バルサ出身の彼が、心の中にリオネル・メッシの姿を思い浮かべていることは安易に想像がつく。彼はすでにリーガでも輝き、試合を左右し、自分の意思でプレーできる。彼はホンモノだ」

 ちなみに、同ランキングの1位はラ・マシアでの久保の同僚だったアンス・ファティ。彼はバルサでトップチームに昇格し、現在はメッシらと並んで不可欠な存在となっている。マドリーへの帰還、そして主力への定着を目指す久保にとって、現在は負傷で長期離脱を余儀なくされている1歳下のギニア・ビザウ出身のFWは、ライバルであり、目標でもあるだろう。

 なお、10位までのランキングは以下の通り。

1位:アンス・ファティ(18歳/FW/バルセロナ)
2位:ジュード・ベリンガム(17歳/MF/ドルトムント)
3位:ペドリ(18歳/MF/バルセロナ)
4位:カーティス・ジョーンズ(20歳/MF/リバプール)※1月30日が誕生日
5位:ジョバンニ・レイナ(18歳/MF/ドルトムント)
6位:ライアン・フラーフェンベルフ(18歳/MF/アヤックス)
7位:エドゥアルド・カマビンガ(18歳/MF/レンヌ)
8位:ブカヨ・サカ(19歳/FW/アーセナル)
9位:メイソン・グリーンウッド(19歳/FW/マンチェスター・ユナイテッド)
10位:久保建英(19歳/MF/ヘタフェ)

構成●THE DIGEST編集部

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