先月27日にギリシャの強豪クラブ、PAOKへの加入が発表された香川真司。その３日後に初めて練習に参加し、新たなチームメイトとコミュニケーションを取りながら汗を流す31歳の日本人MFの様子は、クラブのSNSなどで公開されている。

　気になる新天地デビューについては、早ければ１月31日（現地時間）に行なわれたギリシャ・スーパーリーグ第20節のパネトリコス戦（５－０で勝利）に帯同する可能性もあったが、これは見送られた。

　半年ほどのブランクを経て実戦に復帰しようとしている香川について、PAOKのウルグアイ人監督パブロ・ガルシアはパネトリコス戦後の会見で言及。彼への期待などを語っている（ギリシャ・テッサロニキのスポーツ紙『METROSPORT』より）。
  「香川はまだ、プレーする上でのリズムを取り戻していないので、データを基にしてチームの練習プランに組み込んだ」「香川とは、サッカーについて色々と話をした。（現役時代に）私がこのクラブにやって来た時、今の彼と同じ31歳だった。その時に私が望んでいたのは、プレーへの欲望を取り戻すことだった。これは今、彼に対して私が求めるものだ。我々が知っている香川のクオリティーを、彼が見せられるように我々はサポートしたい」

　一方、ガルシア監督のアシスタントを務めるポーランド人のミロスラフ・シュナウツナーは、香川のコンディションについて、より詳細を明かした。

「彼は良い選手だが、少し時間がかかるだろう。フィジカル面に幾つか問題が見つかったからだ。現在は特別なプログラムを組んで改善に取り組んでおり、間もなく試合にも出られるだろう。彼は良い選手だ。そのクオリティーについては議論の余地はない」

　このように、スタッフ陣は経験豊富なこの日本人選手に期待を寄せているが、それはチームメイトも同様のようで、PAOK専門メディア『PAOK24』によれば、ギリシャ代表にも名を連ねる19歳のアタッカー、クリストス・ツォリスは、「ドルトムントでのプレーはよく憶えている。ドイツ・サッカーはずっと見ているから。香川はエクセレントな選手で、練習ではもうクオリティーの高さを見せている。今後、我々を助けてくれるだろう」と語っているという。