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海外サッカー

香川真司、待ちわびた“実戦復帰”が目前に!現地紙はPAOKオーナーの「マンU愛」による獲得秘話を明かす

THE DIGEST編集部

2021.02.04

香川の獲得はオーナーの肝入りだったようだ。(C)Getty Images

香川の獲得はオーナーの肝入りだったようだ。(C)Getty Images

 昨夏からのフリーランス期間を経て今月、ギリシャ1部のPAOKに加入した香川真司。久々の実戦が目前に迫っているようだ。

 アテネの日刊紙『Ethnos』によると、2月3日(現地時間)に行なわれる国内カップ6回戦の第2レグ(対AEL)でメンバー入りすることが決定しており、新たな環境に慣れる意味でも、すでに第1レグで5-0の勝利を挙げて有利な状況を活かし、彼のプレーが実現するのではないかと期待されている。

 PAOKは今季ここまで、ギリシャ・スーパーリーグでは20節を終えて11勝6分け3敗の4位。チャンピオンズ・リーグ予備戦敗退を経て出場したヨーロッパリーグのグループリーグでは、1勝3分け2敗でPSV、グラナダの後塵を拝し、3位で敗退を喫した。

 本拠地テッサロニキのスポーツ紙『METRO SPORT』は、シーズン序盤に監督がアベル・フェレイラからパブロ・ガルシアに交代するなど、今季は混乱の状況にあったPAOKが、リーグ20節のパネトリコス戦で5点を奪って3戦ぶりの勝利を挙げたことで、新たに香川やアブドゥル・ラーマン・ババ(チェルシーからのレンタル)を加えてのチーム再建に向けて、光明が差したと期待している。
 
 スーパーリーグはリーグ戦の全日程(全26節)を終えた後、上位6チームとその他8チームに分かれてそれぞれ総当たりのリーグ戦を行ない、合計の成績で年間順位を決することになるが、ここからの巻き返しを図るPAOKにとって、経験豊富な香川は切り札的存在であり、期待は高い。

 それは彼への注目という形で現われており、クラブは香川の様々な動画を公式サイトで公開し、現地メディアもあらゆる側面を切り取って31歳の日本人に関するニュースを報じている。

 そんな中で『METRO SPORT』が紹介したのは、香川の獲得を長く希望して粘り強く交渉を続けたPAOKのオーナー、イバン・ザビディスの一家による「マンチェスター・ユナイテッド愛」。本人だけでなく、次男ニコスともに「赤い悪魔」の熱狂的ファンにして元監督アレックス・ファーガソンの崇拝者だという。

 それゆえに同クラブでプレーした選手に対しても特別な思いを抱き、2015年にはブルガリア代表FWのディミタール・ベルバトフを獲得して大きな話題を提供したザビディス・オーナーが、今回も“悲願”を成就させたということだ。

 マンチェスター・U出身という「ブランド」だけでなく、キャプテンのヴィエイリーニャから「比類なき才能の持ち主」と絶賛され、「チームのクオリティーとレベルを上げ、進歩をもたらす」(同メディア)ほどの力を持つとされる香川が、期待通りの働きを見せられるか。間もなく再始動する彼のキャリアを見守りたい。

構成●THE DIGEST編集部

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