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デビュー弾で「アルプスのクロップ」の心を掴んだ南野拓実。リバプール専門メディアが「win win移籍」の有益性を主張

THE DIGEST編集部

2021.02.10

サウサンプトンのハーゼンヒュットル監督は、「彼がデビュー戦で見せたようなクオリティーの高さは、まさに私が望んでいたものだ」と南野を絶賛している。(C)Getty Images

 今冬にリバプールからサウサンプトンへレンタル移籍し、デビュー戦となったニューカッスル戦で見事なゴールを決めるなど好パフォーマンスを披露したことで、南野拓実の評価はうなぎ昇りとなっている。

 彼の新たなボスとなったラルフ・ハーゼンヒュットル監督は、ニューカッスル戦後に「チームを助けられることを示してくれた」と26歳の日本人選手を称賛したが、再びデビュー戦での強烈な印象を回想するとともに、信頼を深めたことを認めている(英国メディア『Hampshire Live』より)。

「彼がデビュー戦で見せたようなクオリティーの高さは、まさに私が望んでいたものだ」というオーストリア人指揮官は、「それは簡単なことではなかった。特に後半は、雨が降り続く悪コンディションだったが、その中で彼は素早いプレーと判断を見せていた」と、リバプールからの助っ人が見せた"違い"を紹介した。
 
 さらに、「前半は、彼が10番ポジションでチームの役に立てるプレーができることを証明した。セオ・ウォルコットを負傷で欠いている我々にとって、それは最も必要なものだった」と、まさに願ってもない補強だったと強調し、「彼をこのチームに連れてくることができ、とても嬉しい」と正直な気持ちを語った。

 サウサンプトンは11日にFAカップ準々決勝でウォルバーハンプトンと対戦するが、1シーズンのうちに複数のチームでプレーすることは不可能という同カップの規定により、南野は出場できない。ハーゼンヒュットル監督は、これを残念がっているが、「週末(14日のプレミアリーグ第24節ウォルバーハンプトン戦)にはチームに戻り、うまくいけば良いコンディションでプレーできるかもしれない」と語った。

 このように早くも指揮官の心をがっちり掴んだ南野だが、彼を送り出したリバプールの見地に立ち、このレンタル移籍が将来的にどれだけ「レッズ」に利益をもたらすかを説いたのが、リバプール専門メディアの『THIS IS ANFIELD』だ。