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「試合から消えていた」「熱心にプレー」 南野拓実の“静かな”ホームデビュー戦に現地メディアは相反する評価

THE DIGEST編集部

2021.02.15

新天地での2戦目に臨んだ南野。ウォルバーハンプトンに1-2と逆転負けを喫した。(C)Getty Images

 2月14日、プレミアリーグ第24節が行なわれ、サウサンプトンは1-2でウォルバーハンプトンに敗北、リーグ6連敗を喫した。

 2日前のFAカップでは2-0で勝利していた相手を本拠地セント・メリーズに迎えた「セインツ」は、25分にダニー・イングスのダイレクトボレーで先制。しかし後半に入ると54分にPKを与え、さらに66分にはペドロ・ネトに左サイドを突破されて角度のない位置から強烈なシュートを浴びて逆転を許す。以降は相手の堅守を破ることができなかった。

 冬の移籍市場最終日にリバプールからレンタルでサウサンプトンに加入した南野拓実は、デビュー戦となった前節ニューカッスル戦でいきなり初ゴールを決めて幸先の良いリスタートを切っていた。今回も大方の予想通りに4-4-2の2列目左で試合開始を迎え、前半は激しいチェックにも負けずにフィニッシュまで持ち込むなど、見せ場も作った。

 後半も変わらず運動量の豊富さを誇るも、効果的なプレーはなく、62分にムサ・ジェネポとの交代でベンチに退き、チームが逆転されるのをピッチ外で眺めることを余儀なくされた。
 
 注目と期待を集めた新天地での2戦目について、現地メディアの評価は様々。採点では、スポーツ専門チャンネル『Sky Sports』が大多数の選手と同じ「6」(10点満点中)、日刊紙『Daily Mail』がチームで2番目に高い「6.5」を与えた一方で、総合メディア『Hampshire Live』、サウサンプトン専門メディア『SAINTS MARCHING』はいずれも全選手最低の「5」としている。

『Hampshire Live』は寸評で「静かなホームデビュー戦となった。先週のニューカッスル戦とは全く対照的だった。プレーに関与するのに苦労していたが、エネルギッシュなプレッシングを披露した」と記述。期待したような結果を残せなかったものの、精力的な動きや献身性は評価された格好だ。

『SAINTS MARCHING』も同様で、「試合開始から熱心にプレーし、攻撃のパートナーであるFWネイサン・レドモンドを探し続けていた」とポジティブに捉える部分もある一方、「前半のほとんどの時間帯で試合から消えていた。そして後半はボールに触れることなく、試合開始から1時間ほどでピッチから去った」と厳しい評価。ただ、「まだチームを完全に把握できていないが、これは仕方がない」と、"ニューフェース"に理解も示した。

 チームの状況を考えれば、"猶予期間"などと悠長なことは言っておられず、南野には今後も助っ人として即結果を残すことが要求されるだろう。次戦は20日、チェルシーをホームに迎えるが、ここで26歳の日本人はより連係を高めながら、難敵相手にチームを苦境から救うことができるか。

構成●THE DIGEST編集部

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