Jリーグ・国内

J1リーグ残り6節。優勝確率50%のチームは…データで読み解く優勝争い

サッカーダイジェスト編集部

2019.10.11

残り6節となったJ1リーグ。1位の鹿島(左)2位のFC東京(中)3位の横浜(右)勝点差はわずかに3。果たして優勝の行方は……。(C)SOCCER DIGEST

 J1リーグは28節までを消化した。これまで1位をキープしていたFC東京がサガン鳥栖に逆転負けを喫し、鹿島アントラーズがセレッソ大阪に競り勝ったことで、順位が入れ替わり、1位・鹿島、2位・FC東京となって残り6節を迎える。

 Jリーグは公式HPでJ1が18チーム制となった2005年以降の残り6節となった時点での優勝争いに関する様々なデータを発表した。

 それによると、今季首位の鹿島の勝点は、過去優勝チーム平均の57.1を下回る55。同53の2位・FC東京は平均53.9とほぼ平均値。3位・横浜の勝点52は平均50.8を上回るため、上位3チームの勝点差は例年より詰まっていることが分かる。

 4位の川崎は勝点47で平均の48.3を下回るが、5位・広島は同47で平均46.1を、6位C大阪は同46で平均の44.4を上回る。鹿島とC大阪の勝点差は9。残り6試合であることを考えると、ひっくり返すのは現実的ではないかもしれないが、2007年の鹿島は首位だった浦和と10ポイント差を逆転し優勝を遂げている。
 
 しかし、勝点差のデータを見ていくと、逆転優勝を果たしているのは、前述の鹿島を除くと、5ポイント差までで、今季に照らし合わせると3位の横浜が3ポイント差で、3連覇を狙う川崎は8ポイント差と離れている。

 残り試合での獲得勝点のデータをみると、1位のチームは平均9.4で、2位チームの10.9と3位チームの11.0と比較すると追われるもののプレッシャーからか、低い数値を記録している。

 逆転優勝を記録しているのは、データのある14シーズンのうち半分の7回。さらに内訳は2位のチームが6回、3位のチームが1回と4位以下が逆転した例はない。逆に考えると1位のチームがそのまま優勝する確率は50%となる。

 現在首位に躍り出た鹿島にとっては心強い数字かもしれないが、三竿健斗、レオ・シルバ、セルジーニョと主力選手の負傷が続き、磐石とは言い難い。今季のJリーグも最後まで目の離せない展開となりそうだ。

構成●サッカーダイジェスト編集部