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海外サッカー

「怒鳴って真っ赤になるのはホント」香川真司が明かす名将ファーガソンとの秘話「移籍前にふたりで会って…」

THE DIGEST編集部

2021.03.02

香川をマンチェスター・Uに引き入れたファーガソン。この移籍は当時のサッカー界で小さくないインパクトを残した。 (C) Getty Images

香川をマンチェスター・Uに引き入れたファーガソン。この移籍は当時のサッカー界で小さくないインパクトを残した。 (C) Getty Images

 今年2月にギリシャ・スーパーリーグの古豪PAOKに入団した元日本代表MF香川真司が、かつて過ごした欧州屈指の名門マンチェスター・ユナイテッドでの日々を回想した。

 香川がレッドデビルズ(赤い悪魔の意。マンチェスター・Uの愛称)の一員となったのは、2012年の夏。ドルトムントの絶対的なレギュラーとしてブンデスリーガ2連覇に大きく貢献し、欧州での声価を一気に高めていた頃合いだ。

 当時常勝を誇ったマンチェスター・Uで、名将アレックス・ファーガソンの薫陶を受けた香川。大きな期待を背負った1年目は公式戦26試合に出場して6ゴール・6アシストとまずまずの結果を残した。だが、さらなる飛躍を期待された2年目に状況は一変する。

 12-13シーズンに監督キャリアにピリオドを打ったファーガソンの後任にデイビッド・モイーズ(現ウェストハム)が就任すると、チームはフィジカルを重視したサッカーを志向。そのなかで香川の出場機会は減っていく。

 そのモイーズが成績不振で解任され、OBのライアン・ギグスが暫定監督に就任してからも、チャンスに恵まれなかった。結局、ルイス・ファン・ハール監督が就任した14-15シーズンの開幕直後に古巣ドルトムントへの復帰を果たした。

【動画】絶妙のチェストパス!香川真司がリバプール戦でマークしたプレミア初アシストはこちら
 在籍は2年と短期間。激動のマンチェスター・U時代はそれでも、本人にとって有意義な日々だったようだ。自身がアンバサダーを務める『ローレウス』のインタビューに応じた香川は、「サー・アレックス・ファーガソンは誰もがリスペクトをする監督だった。だから、そんな名将のもとでプレーできるチャンスがあると聞いた時から(移籍に)迷いはなかった」と、入団当時の想いを回顧する。

「移籍する前にマンチェスターのホテルでファーガソン監督に会った時には、そのオーラや人柄に圧倒された。当時は70歳くらいでしたけど、かなり若いと感じました。背筋もピンと立っていて、身長も高い。その印象が強く残っていますね」

 そんな百戦錬磨の名将との秘話も今回明かしている。

「サー・アレックスがハーフタイムに怒鳴っている時に、ウェイン・ルーニーやライアン・ギグス、ポール・スコールズがなにも言い返せないのを見て、『この人は本当に偉大な人なんだな』と感じました。彼は僕らみたいな若手よりも、経験ある選手に対して強い要求をしていたイメージがある。あと、ハーフタイムで怒鳴り散らかして顔が真っ赤になるという有名な話は、本当だったんだなと体感しました(笑)。あれもサー・アレックスだからこそやれることなのだと思います」

 マンチェスター・Uに黄金期をもたらした名将ファーガソン。その辣腕ぶりは、「存在感は思っていた以上だった」と評した通り、香川にも小さくないインパクトを与えたようだ。

構成●THE DIGEST編集部
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