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日本代表

「今、振り返ると運命的だった」香川真司が語った“恩師”クロップへの想い「あの監督に付いていけば…」

THE DIGEST編集部

2021.03.02

ドルトムント時代、クロップに重用されていた香川。そんな恩師との思い出を語った。(C) Getty Images

ドルトムント時代、クロップに重用されていた香川。そんな恩師との思い出を語った。(C) Getty Images

 2006年にセレッソ大阪でプロデビューを果たして以来、香川真司は、実力派の指揮官たちに師事してきた。レビー・クルピ(現セレッソ大阪)やユルゲン・クロップ(現リバプール)、アレックス・ファーガソン、トーマス・トゥヘル(現チェルシー)など、いずれも思い出深い辣腕ばかりである。

 そんな凄腕たちに重宝されてきた香川が、「運命的だった」と振り返る指揮官がいる。ドイツの熱血漢、クロップだ。

 2010年夏にC大阪から、クロップ率いるドイツの強豪ドルトムントに入団した香川は、1年目から中盤の絶対的なレギュラーとして君臨。チームのブンデスリーガ2連覇に大きく貢献した。

 いかなる時も厚い信頼を寄せたクロップの存在は、当時21歳のサムライ戦士にとってどのようなものだったのか。自身がアンバサダーを務めている『ローレウス』のインタビューに応じた31歳は、“恩師”への想いを口にした。

「ひと言で表現するなら、選手への愛がある人だった。常に選手たちのことを考え、ピッチ上で戦うために必要なサポートをどんな時もしてくれた。そのおかげで僕らはなんの迷いもなくピッチに出られた。『あの監督に付いていけば、恐れることはなにもない』と思わせてくれる、そういう存在でしたね」

【動画】クロップが愛した香川真司! ドルトムント公式が厳選したスーパープレーはこちら
 欧州初挑戦となった若き日の自身を、手厚くサポートしてくれたクロップ。「今、振り返ると運命的な出会いだった」と語り、こう続ける。

「サッカーではまだまだ評価の低いアジアから、ヨーロッパというトップレベルでプレーし、優勝を味あわせてもらえたのは、運命的だったなと感じますね。ただ、当時は勢いというか、僕自身、挫折を経験していなかったので『もっとやれる』という自信しかなかった。

 そのあとのキャリアで、甘くない世界であるというのはたくさん経験しますけど、あの勢いのあった時に、クロップ監督やドルトムントと出会えて、あのスタジアムでプレーできたことは本当に幸せだった」

 ヨーロッパでのプレーキャリアが10年目を迎えた香川にとって、ドルトムントで邂逅した熱血漢の存在は、いまでもかけがえのないものとなっている。

構成●THE DIGEST編集部
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