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日本代表

先発回避が「相手を喜ばせた」!? 負傷したリーズ戦での南野拓実の起用法に現地TVコメンテーターが物申す

THE DIGEST編集部

2021.03.01

リーズ戦で負傷を余儀なくされた南野。その起用法には、現地コメンテーターも不満を口にした。 (C) Getty Images

リーズ戦で負傷を余儀なくされた南野。その起用法には、現地コメンテーターも不満を口にした。 (C) Getty Images

 3月1日(現地時間)、サウサンプトンはプレミアリーグ第26節でエバートンと対戦するが、南野拓実はハムストリングスを痛めたために欠場することが発表されている。

 前節のリーズ戦(延期分)で58分から交代出場した際の負傷について、ラルフ・ハーゼンヒュットル監督は「ピッチコンディションの悪さが原因だ」と推測。幸い軽症で、6日に行なわれる27節シェフィールド・ユナイテッド戦で復帰できる予定だ。これには、怪我の長期化を懸念していたリバプールのユルゲン・クロップ監督も安堵したという(『Hampshire Live』より)。

 今年1月の移籍市場最終日にレンタル移籍した南野は、デビュー戦となったニューカッスル戦(プレミア第23節)でいきなりファインゴールを決めて評価を高めると、25節のチェルシー戦でも素晴らしい動きとプレー、そして駆け引きによる得点で多くの称賛を浴びることとなった。

 この勝点1を獲得したチェルシー戦から中2日で行なわれたリーズ戦。南野は疲労を考慮されてスタメンを外れたものの、前述の通り後半途中から出場して怪我を負う羽目となってしまったわけだが、それでもリーズ戦で南野は先発出場するべきだったと、『Sky Sports』のコメンテーターが主張している(『HITC』より)。

【動画】世界が絶賛した南野拓実のチェルシー戦でのゴラッソシーンはこちら
 コメントの主は、元アイルランド代表FWで、プレミアリーグでも活躍したクリントン・モリソン。彼はハーゼンヒュットル監督の判断については「全く理解できない」と不満を示し、「南野のような選手には、自信が必要だ」と語った。

「彼はチェルシー戦で素晴らしいゴールを挙げた。走り出しのタイミングとネイサン・レドモンドのスルーパスもさることながら、相手GKやDFを手玉に取ってからのアウトサイドでのシュートで、彼は自信を得たはずだ。そうすると、次の試合に向けてもやる気になる。彼はリーズ戦でも(最初から)プレーしたかったはずだ」

 こう主張するモリソンは、「(チェルシー戦でゴールを挙げた)南野と(チーム最多得点者のダニー・)イングスがメンバー表に載っていないとなれば、当然喜んだことだろう」と、リーズを精神的にも楽にさせてしまったとして、改めて0-3の完敗を喫した一戦におけるハーゼンヒュットル監督の判断が誤っていたと強調した。

 怪我のことを考えれば、これが正しいのかどうかは分からないが、低迷するサウサンプトンにとって南野が状況を打破できる数少ない希望の存在であると捉えているがゆえの意見であることは間違いないだろう。

 レンタル移籍後は良い流れを維持してきている南野。怪我で一旦停止を強いられたものの、再び上昇曲線を描いて自身の価値を高められるかが注目される。

構成●THE DIGEST編集部
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