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海外サッカー

「ブラジルで偏見がある」上海上港の元セレソン戦士オスカールが漏らした本音「中国サッカーは世界的に盲点」

THE DIGEST編集部

2021.03.06

上海上港の絶対的レギュラーとして君臨するオスカール。自らの中国サッカーに対する考えを明らかにした。 (C) Getty Images

上海上港の絶対的レギュラーとして君臨するオスカール。自らの中国サッカーに対する考えを明らかにした。 (C) Getty Images

 中国サッカー界で活躍を続けている元セレソン戦士が、母国に渦巻く“偏見”にモノ申した。発信したのは、上海上港に所属するMFオスカールだ。

 2016年12月にアジアのクラブが支払った額としては史上最高となる、移籍金5200万ポンド(約72億8000万円)でチェルシーから上海上港に電撃入団。2020年シーズンまでの約3年間で、中国スーパーリーグ91試合に出場し、29ゴール・61アシストをマークしている。かつてセレソンの10番を背負った実力をこれでもかと見せつけてきた。

 29歳となり、選手として脂の乗った感があるオスカールが今回、ブラジルのポータルサイト『UOL』のインタビューに応じた。「上海は良い街だ」と語ったうえで、中国サッカーに対する自身の考えを口にしている。

「中国に移籍することで、ブラジル代表から遠のくことを僕は知っていた。ブラジルには中国に対する偏見があるからだ。だから、それを受け入れるのには少し苦労した。時々、新しい代表メンバーを見て、『僕の方が上手くプレーできてる』と思う選手もいたからね。ああいう判断のされ方は好きじゃない」

【動画】名手ブッフォンが認めたオスカールの美しすぎるミドルシュートはこちら
 さらに「中国サッカーは世界的に見れば、盲点になるのかもしれない。だけど、僕は主人公のように頼られたことで、すべてにおいて大きく成長した」と強調したオスカールは、今後のキャリアについて問われると、「常にヨーロッパやブラジルからの誘いはあるんだ」と移籍の可能性をほのめかした。

「上海上港との契約は2023年まであるけど、コンディションとプレーレベルを考えれば、また素晴らしい別の場所でチャレンジができると考えている。ヨーロッパのメガクラブでプレーできるチャンスだって得られるはずだよ。ブラジルからも離れているから、ここで選手キャリアの一生を過ごす気はない」

 今年1月に英紙『The Guardian』のインタビューに応じた際には、「将来的にキャリアを終わらせるためにチェルシーへ戻りたい」と“本音”を漏らしていたオスカール。はたして、サッカー王国でも指折りの実力を持つクラッキは、ヨーロッパへの再上陸という夢を叶えられるだろうか。

構成●THE DIGEST編集部
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