海外サッカー

「韓国のベッカム!」「みんなに愛される」元同僚たちが明かすソン・フンミンの知られざる“素顔”とは──

THE DIGEST編集部

2021.03.12

プレミアリーグでも実力派アタッカーとしての地位を確立したソン・フンミン。そのパーソナルな一面に英誌が迫った。(C)Getty Images

 ソン・フンミン。この韓国代表のエースストライカーが、いまやアジア・サッカー史に名を残すスーパースターであることに異論はないだろう。

 2015年8月にブンデスリーガの古豪レバークーゼンからトッテナムに加入して以来、着実にスキルアップを図ってきた28歳は、最新の市場価値が8100万ユーロ(約113億4000万円)に達したとも言われる。さらに香港の日刊紙『South China Morning Post』によれば、韓国での経済効果は18億ドル(約1854億円)という天文学的な金額にのぼるという。アジア人選手にとって未踏の領域に到達しつつある。

 昨年末のFIFAアウォーズでは、最も優れたゴールに与えられる『プスカシュ賞』に選出されるなど、まさに天井知らずで声価を高めている。一方で、そのパーソナリティはどうなのか。こちらも周囲から高い評価を受けているようだ。

 ソン・フンミンの一大特集を組んだのが、英老舗サッカー誌『Four Four Two』。韓国の英雄の素顔にフィーチャーし、かつての同僚たちから興味深いコメントを引き出している。

 はたしていかなる人物なのか。その問いに対して、「プロサッカー選手の鑑(かがみ)だ」と評したのは、元イングランド代表MFのライアン・メイソンだ。現在トッテナムのアカデミーでコーチを務める男は、こう続けている。

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「仲間の誰もが彼のことを愛しているし、彼も仲間のために一生懸命プレーしてくれた。本当に完璧なプロフェッショナルだよ。彼の性格がねじ曲がっているなんて聞いたことがない。ソンは韓国のベッカムと呼ぶに値する。だけど……、すごく謙虚なんだ。どんな時でもね。どれだけ母国のファンに囲まれようとも変わらない」

 絶賛するのはひとりだけではない。ハンブルク時代にチームメイトだった元ブラジル代表MFのゼ・ロベルトは、まだティーンエージャーだった当時のソン・フンミンを「初めて一緒に練習した日から他の選手とは違っていた」と回想する。

「彼はルート・ファン・ニステルローイとかと居残りでシュート練習に明け暮れていたよ。誰がより多く決められるかを賭けたりしてね。とにかくソンは他の若手とは一線を画していた。彼みたいな考え方をもった若手はそうそういないからね。常に学ぶ意欲があり、向上するために必要なことならなんでもやっていた。アジア人選手がテクニックに優れていたのは知っていたけど、それ以上に彼には強さがあったね。彼に明るい未来が待っていることは誰の目にも明らかだったよ」

 多士済々のプレミアリーグで異彩を放つソン・フンミン。旧知の仲間たちのコメントからも、"モノの違い"がうかがいしれる。

構成●THE DIGEST編集部
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