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海外サッカー

香川真司、リーグ初スタメンの背景に見え隠れする商業主義。危険な「おとぎ話」に固執するPAOKに現地記者が警告

THE DIGEST編集部

2021.03.10

現地ジャーナリストは香川の実力を認めつつ、商業主義に走るクラブの姿勢を厳しく指摘した。写真:ZUMA Pressアフロ

現地ジャーナリストは香川の実力を認めつつ、商業主義に走るクラブの姿勢を厳しく指摘した。写真:ZUMA Pressアフロ

 今年1月末にギリシャの強豪PAOKに加入し、6試合での後半途中出場の後、3月3日の国内カップ・ラミア戦で公式戦初スタメンを飾った香川真司。さらにその4日後には、アリスとの「テッサロニキ・ダービー」でリーグ戦でも初めて先発出場を果たした。

 徐々に出場時間を増やしてからのスタメン入りということで、着実に前進しているとも言えるが、前述のアリス戦では45分で交代となり、試合後にはパブロ・ガルシア監督が「(香川のポジションである)中盤に問題があった」と語るなど、記念の一戦は2-2の引き分けに終わったこともあり、ポジティブなものとはならなかった。

 PAOKは22節ヤニナ戦(2-0)、23節ラミア戦(4-0)では内容の伴った勝利で今後への期待を抱かせるも、すぐに24節でアステラス・トリポリスに1-2で敗れ、プレーオフに向けて勝利が求められたアリス戦でも勝点1止まりと、安定していない。
 
 シーズン序盤にイバン・サビチェフ会長との確執が噂されていたアベル・フェレイラ監督がチームを去り、まだUEFAプロライセンスを取得していないP・ガルシアが指揮権を受け継いだPAOK。落ち着きのないクラブはピッチの外でも問題を抱えており、先日は昨夏にドイツから招聘したスポーツディレクターのオラフ・レッベが、ニュルンベルクからのオファーを受け入れてギリシャを去ってしまった。

 こうした状況について、ギリシャの著名のジャーナリストであるアントニス・カルペトプーロス氏が専門サイト『THE KARPET SHOW』にて言及。現在のPAOKの興味は、チーム作りや勝敗にはなく、「おとぎ話の結末」にだけ向けられていると批判する。

 同氏は、PAOKが数百万ユーロを稼ぎ出している「PAOK TV」、すでに進んでいる新スタジアム建設の計画の他、香川の獲得によって日本の市場を開拓するなど、商業主義に突き進んでいると指摘。また、「至宝」といわれる19歳のクリストス・ツォリスを彼に興味を示しているマンチェスター・ユナイテッドに売却することでも莫大な利益を得られるが、その姿勢は「PAOKを10回2部リーグに降格させる」ほどの危険を秘めていると警告している。
 

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