日本人選手へ向けられた何気ない実況が物議を醸している。
騒動の発端となったのは、6日に行なわれたエルツゲビルゲ・アウエ戦(ブンデスリーガ2部の第24節)でハノーファーに所属する日本代表DF室屋成が見せたワンプレーだった。
試合中に室屋が決定機を逸したシーンに対し、解説を務めていた衛星放送『SKY』のヨルグ・ダールマン氏が、「ハノーファーでの最初の得点になるはずだったのに……。ちなみに彼が最後にゴールを決めたのは、寿司の国でのことだ」とコメントしたのだが、この発言がSNS上で炎上したのだ。
日本への揶揄と捉えたファンが『SKY』のツイッターに殺到。さらにダールマン氏本人が「それは本当に人種差別なのか? まさか真面目に捉えていないよな?」と皮肉交じりに反論して火に油を注ぐと、「不必要な発言だった」(『Digital Fernsehen』)と国内メディアも糾弾。さすがに手に負えなくなった『SKY』は、同氏を中継番組から降板させる意向を下した。
一部のファンから前々から続いていた不適切な発言を問題視され、そして室屋への「寿司の国」解説が決定打となり、職を追われたダールマン氏。だが、いまだ自身を「差別主義者だ」とする意見には納得が行っていない様子だ。
独メディア『SW1』が伝えたところによれば、現地時間3月13日に自身のインスタグラムを更新した同氏は、そこで思いのたけをこう綴ったという。
「まるで馬鹿げた批判だ。改めて強調しておくが、私は人種差別を憎んでいる人間で、オープンマインドと多様性は私にとって重要なことだ。だから、差別をしたからという理由で解雇されるという決定は問題があり、公平なものではない」
【動画】語学力も堪能! 室屋が見せたドイツ語での第一声はこちら! 自らを解雇した『SKY』の決定にも不満をこぼしたダールマン氏は、「『SKY』の決定には失望している」とキッパリと言い放ってもいる。
「私は残念ながら契約終了、つまりクビを受け入れざるを得なかった。『SKY』は6月の契約満了まで待つことを望まなかったからね。『寿司の国』というのは日本を表す代名詞のような言葉でしかない。ノルウェーを『フィヨルドの国』と言うのと同じだ。
ただ、一部の人間がそこに人種差別的背景があることにした。自由なジャーナリズムに対する"ソーシャルヘイター"たちの勝利だよ。『寿司の国』について数え切れないほど多くの日本人が認めてくれた。そして彼ら自身も誇りを込めて使っている。だから、私も全く人種差別だとは考えていない」
最後に「全くフェアな決定ではない」とも綴ったダールマン氏。『SKY』の決定に異を唱える彼が再び解説者として戻ってくるのは容易ではなさそうだが……。
構成●THE DIGEST編集部
騒動の発端となったのは、6日に行なわれたエルツゲビルゲ・アウエ戦(ブンデスリーガ2部の第24節)でハノーファーに所属する日本代表DF室屋成が見せたワンプレーだった。
試合中に室屋が決定機を逸したシーンに対し、解説を務めていた衛星放送『SKY』のヨルグ・ダールマン氏が、「ハノーファーでの最初の得点になるはずだったのに……。ちなみに彼が最後にゴールを決めたのは、寿司の国でのことだ」とコメントしたのだが、この発言がSNS上で炎上したのだ。
日本への揶揄と捉えたファンが『SKY』のツイッターに殺到。さらにダールマン氏本人が「それは本当に人種差別なのか? まさか真面目に捉えていないよな?」と皮肉交じりに反論して火に油を注ぐと、「不必要な発言だった」(『Digital Fernsehen』)と国内メディアも糾弾。さすがに手に負えなくなった『SKY』は、同氏を中継番組から降板させる意向を下した。
一部のファンから前々から続いていた不適切な発言を問題視され、そして室屋への「寿司の国」解説が決定打となり、職を追われたダールマン氏。だが、いまだ自身を「差別主義者だ」とする意見には納得が行っていない様子だ。
独メディア『SW1』が伝えたところによれば、現地時間3月13日に自身のインスタグラムを更新した同氏は、そこで思いのたけをこう綴ったという。
「まるで馬鹿げた批判だ。改めて強調しておくが、私は人種差別を憎んでいる人間で、オープンマインドと多様性は私にとって重要なことだ。だから、差別をしたからという理由で解雇されるという決定は問題があり、公平なものではない」
【動画】語学力も堪能! 室屋が見せたドイツ語での第一声はこちら! 自らを解雇した『SKY』の決定にも不満をこぼしたダールマン氏は、「『SKY』の決定には失望している」とキッパリと言い放ってもいる。
「私は残念ながら契約終了、つまりクビを受け入れざるを得なかった。『SKY』は6月の契約満了まで待つことを望まなかったからね。『寿司の国』というのは日本を表す代名詞のような言葉でしかない。ノルウェーを『フィヨルドの国』と言うのと同じだ。
ただ、一部の人間がそこに人種差別的背景があることにした。自由なジャーナリズムに対する"ソーシャルヘイター"たちの勝利だよ。『寿司の国』について数え切れないほど多くの日本人が認めてくれた。そして彼ら自身も誇りを込めて使っている。だから、私も全く人種差別だとは考えていない」
最後に「全くフェアな決定ではない」とも綴ったダールマン氏。『SKY』の決定に異を唱える彼が再び解説者として戻ってくるのは容易ではなさそうだが……。
構成●THE DIGEST編集部