厳しい評価を受けるサムライ戦士に、賛辞が寄せられた。

　現地時間３月14日に行なわれたプレミアリーグ第28節でブライトンと対戦したサウサンプトンは１-２と敗戦。２試合ぶりにスタメン入りを果たした南野拓実は、期待されたゴールに絡む仕事ができず、65分でネイサン・レドモンドとの交代を命じられた。

　地元紙の『Hampshire Live』が「セインツ加入から間もなく２ゴールを挙げて以降、このアタッカーが果たしたものはほとんどない」と綴ったように、各メディアの試合後の寸評には厳しい言葉が居並んだ。

　周知の通り、南野は今夏にリバプールへレンタルバックする予定だ。しかし、現状のまま復帰したとしても、多士済々のレッズでポジションを掴み取れるだけのインパクトを与えられていない。

　チームが残留争いの渦中で本領を発揮しきれていない26歳に、風当たりが強まる中で、“反論”を口にする人物もいる。元イングランド代表MFのダニー・マーフィーだ。

　現役時代にリバプールやトッテナム・ホットスパー、フルアムといったプレミアリーグの名門を渡り歩いた往年の名手は、自身が出演した英公共放送『BBC』のハイライト番組『Match of the Day』で、南野を「彼はとても賢い、良い選手だと思う」と絶賛した。

【動画】チェルシーの堅守を粉砕！南野拓実のゴラッソシーンはこちら 「ミナミノは対戦相手に脅威をもたらす存在になる。とても頭が良い選手で、左サイドから忍び込み、本当に危険なポジショニングが取れるんだ。しかも、それを繰り返しできる」

　さらにマーフィーは、リバプール復帰後の可能性も考察している。

「正直に言えば、最前線にモハメド・サラー、サディオ・マネ、ロベルト・フィルミーノが揃うリバプールで、ミナミノの立場を確立するのは非常に難しいかもしれないね。ただ、彼はこれまで連続して試合に出たことはなかった。だから、サウサンプトンではサッカーを楽しめているように見えるよ」

　リバプールの“先輩”から太鼓判を押された南野。来月４日（現地時間）に開催予定となっているバーンリー戦（プレミアリーグ第30節）では、秘めているポテンシャルを見せつけられるだろうか。

構成●THE DIGEST編集部