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海外サッカー

マンUの元同僚が激白!C・ロナウドが重鎮たちの“いじめ”に勝ち抜いた方法「ひどい扱いを受けた…」

THE DIGEST編集部

2021.04.01

線が細く、荒削りだったものの、「超逸材」として周囲に期待されていたマンU入団当時のC・ロナウドはベテランたちにとっても鼻につく存在だったのかもしれない。 (C) Getty Images

線が細く、荒削りだったものの、「超逸材」として周囲に期待されていたマンU入団当時のC・ロナウドはベテランたちにとっても鼻につく存在だったのかもしれない。 (C) Getty Images

 現代サッカー界で屈指のスーパースターとして君臨するクリスチアーノ・ロナウド。そんな彼が重ねてきた苦労や努力は並大抵ではない。2003年の夏に18歳で入団したマンチェスター・ユナイテッド時代には周囲からのいじめに遭っていた。

 この衝撃エピソードを告白したのは、当時マンチェスター・Uの下部組織から昇格したばかりだった元デンマークU-20代表FWのマッズ・ティムだ。

 C・ロナウドと同学年で、「お互いに気もあった」というティムがマンチェスター・U時代の経験をまとめた自叙伝『Red Devil』に綴られた内容をまとめたスペイン紙『Marca』の報道によれば、当時まだティーンエージャーだった後の大スターは、“先輩”たちに陰湿ないじめをうけていたという。

 著書に「スポルティングから加入してまもなく、髪型とプレースタイルのせいでベテラン選手からいじめられた」と綴ったティムは、実名を挙げて赤裸々に告白している。

「僕もそうだったけど、当時のマンチェスター・ユナイテッドにおける派閥みたいなものはかなり厳しかった。だから若手選手たちはかなりひどい扱いを受けたんだ。それはロナウドでも例外ではなかったよ。

 彼は気取った髪型と個人プレーが目立ったことでベテランたちの“標的”になった。ある日のリザーブチームとの練習試合じゃ、ガリー・ネビルやオレ・グンナー・スールシャールから『おい! パスだ、今すぐパスしろ、くそったれ!何やってる!』と怒鳴られ続けていた。傍で見ていてもかなりハードなものだったね」

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 普通の十代であれば、気が滅入ってしまいそうなものだが、やはりC・ロナウドは只者ではない。ティムは「選手としても人としても並外れた存在だった」と、重鎮たちに臆せずに立ち向かった後の大スターの振る舞いを回顧している。

「彼が特別な存在であると周りに知らしめたのは、クラブにあったヒエラルキーに闘いを挑み、そして勝利したことが大きかった。あのマンチェスター・ユナイテッドでね。彼はチームメイトにはまったく無関心だった。他の選手のためにどうこうしようというつもりはなかったんだと思う。

 自分が新たなリーダーになり得る存在であると周囲の選手たちに示したんだよ。彼は常に俺、俺、俺。でも、それこそがクリスチアーノ・ロナウドで、彼があのクラブで生き残った秘訣なんだ」

 ともすれば、エゴとも言えるC・ロナウドの振る舞いだが、強烈なパーソナリティーを持った選手たちが集っていた当時のマンチェスター・Uで生き残るためには、そうするほかになかったのかもしれない。

構成●THE DIGEST編集部
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