特大のポテンシャルを持ちながら、それを満足に発揮できずに苦しむスターは少なくない。レアル・マドリーに所属するベルギー代表MFエデン・アザールもそのひとりだろう。
現在30歳のアザールは、2019年夏にチェルシーから「小さい頃からの憧れだった」マドリーに入団してからというもの、度重なる負傷に悩まされている。2年目の今季も6度の負傷離脱を繰り返して戦力になり切れずに、最高1億5000万ユーロ(約193億円)までに膨れ上がっていた市場価値も4000万ユーロ(約51億5000万円)までに下落した。
好調時にはアンストッパブルな存在となるアザールだが、そのキャリアは停滞している感が否めない。そんなベルギーの至宝の現況に興味深いコメントを残す男がいる。元ナイジェリア代表MFのジョン・オビ・ミケルだ。
かつてチェルシーでアザールの同僚だったアフリカ・サッカー界を代表する名手は、アメリカの新興メディア『The Athletic』のインタビューで、「アザールは最も天才的な選手だ」と語ったうえで、不安定なパフォーマンスに終始する現在の姿に赤裸々な意見を口にした。
「僕は前々から言っていたけど、アザールは本当に天才だよ。誰よりもスピードがあって、パワーもあり、スキルがあり、テクニックもある。間違いなく、リオネル・メッシとクリスチアーノ・ロナウドに続く選手だった。しかしながら、それは彼がそうありたいと思ったのならば、だ。
彼は僕らにたまに言っていたんだ。『できるだけ良くなりたいと思う。メッシは違う星から来た選手だけど、ロナウドぐらいにはなれる』とね。だけど、こういう言葉を口にするわりに、彼にその決意というか、確固たる意志は見られないんだ。練習をあまりしないからね。彼は僕がこれまでともにプレーしてきた男の中でも、最も練習の態度が最悪でクソな選手だ(笑)」
【動画】圧倒的スキル! 天才アザールが異彩を放ったチェルシー時代のゴラッソTOP10 アザールの日頃の態度に苦言を呈したミケルは、「でも、チェルシー時代の彼は神だったから誰も何も言えなかった」と続けている。
「彼が悪態をついていた理由は分かっていた。僕らにとって神のような選手だったからだ。彼は試合のある土曜日にやってきて、勝たせてくれる。だけど、月曜日と火曜日の練習では、まるで存在しないかのように何もしない。
ただ、グラウンドで突っ立っているか、ふらふらしているだけなんだ。誰もがピッチで戦い、叫んでいるなかでも、何もしないんだ。でも、ひとたび試合に出たら『あぁ…神様、エデン様』ってぐらいに素晴らしかった。本当に人生は公平なんかじゃないと思わされたよ」
マドリー移籍してから失望を買い続けているアザール。このベルギーの至宝がチェルシー時代の輝きを取り戻す日は訪れるのだろうか。
構成●THE DIGEST編集部
現在30歳のアザールは、2019年夏にチェルシーから「小さい頃からの憧れだった」マドリーに入団してからというもの、度重なる負傷に悩まされている。2年目の今季も6度の負傷離脱を繰り返して戦力になり切れずに、最高1億5000万ユーロ(約193億円)までに膨れ上がっていた市場価値も4000万ユーロ(約51億5000万円)までに下落した。
好調時にはアンストッパブルな存在となるアザールだが、そのキャリアは停滞している感が否めない。そんなベルギーの至宝の現況に興味深いコメントを残す男がいる。元ナイジェリア代表MFのジョン・オビ・ミケルだ。
かつてチェルシーでアザールの同僚だったアフリカ・サッカー界を代表する名手は、アメリカの新興メディア『The Athletic』のインタビューで、「アザールは最も天才的な選手だ」と語ったうえで、不安定なパフォーマンスに終始する現在の姿に赤裸々な意見を口にした。
「僕は前々から言っていたけど、アザールは本当に天才だよ。誰よりもスピードがあって、パワーもあり、スキルがあり、テクニックもある。間違いなく、リオネル・メッシとクリスチアーノ・ロナウドに続く選手だった。しかしながら、それは彼がそうありたいと思ったのならば、だ。
彼は僕らにたまに言っていたんだ。『できるだけ良くなりたいと思う。メッシは違う星から来た選手だけど、ロナウドぐらいにはなれる』とね。だけど、こういう言葉を口にするわりに、彼にその決意というか、確固たる意志は見られないんだ。練習をあまりしないからね。彼は僕がこれまでともにプレーしてきた男の中でも、最も練習の態度が最悪でクソな選手だ(笑)」
【動画】圧倒的スキル! 天才アザールが異彩を放ったチェルシー時代のゴラッソTOP10 アザールの日頃の態度に苦言を呈したミケルは、「でも、チェルシー時代の彼は神だったから誰も何も言えなかった」と続けている。
「彼が悪態をついていた理由は分かっていた。僕らにとって神のような選手だったからだ。彼は試合のある土曜日にやってきて、勝たせてくれる。だけど、月曜日と火曜日の練習では、まるで存在しないかのように何もしない。
ただ、グラウンドで突っ立っているか、ふらふらしているだけなんだ。誰もがピッチで戦い、叫んでいるなかでも、何もしないんだ。でも、ひとたび試合に出たら『あぁ…神様、エデン様』ってぐらいに素晴らしかった。本当に人生は公平なんかじゃないと思わされたよ」
マドリー移籍してから失望を買い続けているアザール。このベルギーの至宝がチェルシー時代の輝きを取り戻す日は訪れるのだろうか。
構成●THE DIGEST編集部