衝撃的な一報がヨーロッパ、いや、全世界を驚かせている。
現地時間4月18日、英公共放送『BBC』をはじめとする複数メディアは、8月の正式発足を目指した「ヨーロッパスーパーリーグ」の構想が発表されたと一斉に報じた。
リーグの正式な開幕時期は未定だが、プレミアリーグからは"ビッグ6"と呼ばれるアーセナル、チェルシー、リバプール、マンチェスター・シティ、マンチェスター・ユナイテッド、トッテナム、セリエAからはインテル、ミラン、ユベントス、ラ・リーガからはレアル・マドリー、バルセロナ、アトレティコ・マドリーが参戦を表明。今後はさらに3クラブが加わる見込みだという。
レアル・マドリーのフロレンティーノ・ペレス会長らが10年以上前から水面下で練り続けてきた同リーグ構想。だが、この革新的なプランにチャンピオンズ・リーグとヨーロッパリーグを運営するUEFAが猛烈に反発し、さらには"フットボールの母国"のレジェンドたちからも不満が噴出した。
「犯罪だ」。そう叫んだのは、スーパーリーグ参戦を決めたマンチェスター・Uのレジェンドであるガリー・ネビルだ。自身が解説を務める英衛星放送『Sky Sports』の中継番組内で、神妙な面持ちで、こう指摘した。
「構想に対する周囲の反応はひどいものだ。まぁ当然の成り行きでもある。私はマンチェスター・ユナイテッドのいちファンであり、人生の40年間を過ごさせてもらったが、がっかりだ。本当に胸糞が悪い!とくにマンチェスター・ユナイテッドとリバプールに一番うんざりした。
リバプールにいたっては『You’ll Never Walk Alone(君は決して一人ではない)』を謳い、大衆のクラブ、ファンのクラブだと偽っている始末だ。マンチェスター・ユナイテッドも100年の歴史があり、地元の労働者たちから生まれたにもかかわらず、降格も競争力もないリーグに逃げ出そうとしている。それは絶対的な恥だ」
【動画】Sky Sportsが公開したネビルの怒りの猛反発シーンはこちら さらに「私のクラブも含めて我々は権力を今のリーグでトップに立つクラブから取り返していかなければならない」と語気を強めたネビルは、こう訴えた。
「これは強欲でしかない。あいつらは詐欺師だ。この国にも彼らを愛するファンによる100年以上の歴史がある。それを守っていかなければならない。私自身もフットボールから多大な恩恵を受け、フットボールで金を稼ぎ、クラブに投資してもいる。だから、フットボールでの金稼ぎに反対しているわけじゃない。
だが、公正な競争というのは原則と理念から成り立つものだ。ゆえに、レスター・シティがリーグで優勝すれば、チャンピオンズリーグ(CL)の舞台に立てる。もうたくさんだ。明日にでも、私のクラブを含めたトップ6のすべての勝点を剥奪しろ。リーグの最下位にして、金を奪い取れ。私は真剣にそう言っている。これは絶対に阻止しなければならない犯罪だ。この国のフットボール・ファンに対する犯罪行為なんだ」
現時点で猛烈な逆風を受けているスーパーリーグ構想だが、果たして、実現に向けた動きは進むのだろうか。
構成●THE DIGEST編集部
現地時間4月18日、英公共放送『BBC』をはじめとする複数メディアは、8月の正式発足を目指した「ヨーロッパスーパーリーグ」の構想が発表されたと一斉に報じた。
リーグの正式な開幕時期は未定だが、プレミアリーグからは"ビッグ6"と呼ばれるアーセナル、チェルシー、リバプール、マンチェスター・シティ、マンチェスター・ユナイテッド、トッテナム、セリエAからはインテル、ミラン、ユベントス、ラ・リーガからはレアル・マドリー、バルセロナ、アトレティコ・マドリーが参戦を表明。今後はさらに3クラブが加わる見込みだという。
レアル・マドリーのフロレンティーノ・ペレス会長らが10年以上前から水面下で練り続けてきた同リーグ構想。だが、この革新的なプランにチャンピオンズ・リーグとヨーロッパリーグを運営するUEFAが猛烈に反発し、さらには"フットボールの母国"のレジェンドたちからも不満が噴出した。
「犯罪だ」。そう叫んだのは、スーパーリーグ参戦を決めたマンチェスター・Uのレジェンドであるガリー・ネビルだ。自身が解説を務める英衛星放送『Sky Sports』の中継番組内で、神妙な面持ちで、こう指摘した。
「構想に対する周囲の反応はひどいものだ。まぁ当然の成り行きでもある。私はマンチェスター・ユナイテッドのいちファンであり、人生の40年間を過ごさせてもらったが、がっかりだ。本当に胸糞が悪い!とくにマンチェスター・ユナイテッドとリバプールに一番うんざりした。
リバプールにいたっては『You’ll Never Walk Alone(君は決して一人ではない)』を謳い、大衆のクラブ、ファンのクラブだと偽っている始末だ。マンチェスター・ユナイテッドも100年の歴史があり、地元の労働者たちから生まれたにもかかわらず、降格も競争力もないリーグに逃げ出そうとしている。それは絶対的な恥だ」
【動画】Sky Sportsが公開したネビルの怒りの猛反発シーンはこちら さらに「私のクラブも含めて我々は権力を今のリーグでトップに立つクラブから取り返していかなければならない」と語気を強めたネビルは、こう訴えた。
「これは強欲でしかない。あいつらは詐欺師だ。この国にも彼らを愛するファンによる100年以上の歴史がある。それを守っていかなければならない。私自身もフットボールから多大な恩恵を受け、フットボールで金を稼ぎ、クラブに投資してもいる。だから、フットボールでの金稼ぎに反対しているわけじゃない。
だが、公正な競争というのは原則と理念から成り立つものだ。ゆえに、レスター・シティがリーグで優勝すれば、チャンピオンズリーグ(CL)の舞台に立てる。もうたくさんだ。明日にでも、私のクラブを含めたトップ6のすべての勝点を剥奪しろ。リーグの最下位にして、金を奪い取れ。私は真剣にそう言っている。これは絶対に阻止しなければならない犯罪だ。この国のフットボール・ファンに対する犯罪行為なんだ」
現時点で猛烈な逆風を受けているスーパーリーグ構想だが、果たして、実現に向けた動きは進むのだろうか。
構成●THE DIGEST編集部