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「リーダーあるいはボディーガード」進化を止めない遠藤航、デュエル勝利数でリーグ首位の貢献をクラブ公式も絶賛!

THE DIGEST編集部

2021.05.04

1対1を重視するドイツでデュエル数トップを走る遠藤。その存在感は高まる一方だ。(C)Getty Images

1対1を重視するドイツでデュエル数トップを走る遠藤。その存在感は高まる一方だ。(C)Getty Images

 日本代表MF遠藤航は、チームに欠かせない存在になっている。

 ドイツ1部のVfBシュツットガルトが、クラブの公式サイトで遠藤を特集。チームの屋台骨を支える守備的MFについて、「長時間燃焼ストーブ、安定剤、リーダーあるいはボディーガード。エンドウには、これらの形容が全て当てはまる」と、独特の表現で称賛している。

 ドイツ語で長時間燃焼ストーブを表す「Dauerbrenner」は、人気などを安定して保っているものを指す場合に広く用いられる単語だ。記事内で触れられているのは、まさしく遠藤の長期にわたる継続性、安定感で、高く積み上げられた数値のいくつかが紹介されている。

 まずはその出場数に関して、遠藤は今季公式戦全試合でスタメン入りを果たしているが、すごいのはそれだけではない。「2019年の11月24日以来今日まで、シュツットガルトは56試合公式戦を行なっているが、エンドウは55試合で先発している」と伝え、「178cmのMFは大きく成長し、なくてはならない選手となった」と記されている。この間、早々に途中交代で退いたのは今季26節のバイエルン戦だけで、55試合のほとんどがフル出場。今季の出場時間3047分はチームトップだ。球際の激しさと運動量が求められる中盤センターのポジションで、怪我もレッドカードも、今季に限れば累積警告もなく、抜群の安定感を見せている。
 
 次に強みであるデュエルについて、遠藤の今季リーグ戦でのデュエル勝利数は447。これは次点のダニエル・カリジューリ(アウクスブルク)の411に大差をつけて、ダントツの首位だ。1対1の勝負を重んじるツヴァイカンプフの国ドイツで、1部リーグ1年目の日本人がランキングのトップを走っていることは、称賛に値するだろう。

 最後に挙げられているのが、走行距離だ。遠藤は1試合平均11キロを上回る342.4キロの走行距離を記録しており、これはエルイェス・シキリ (ケルン)とマキシミリアン・エッゲシュタイン(ブレーメン)に次いで3番目だという。すっかりリーグを代表するダイナモのひとりだ。

 同記事は2得点2アシストを決めたシャルケ戦を振り返りつつ、「エンドウは自分たちのゴールから危険を取り払うだけでなく、しばしばボールを奪った後に大きな脅威を攻撃面でももたらす」と綴っている。まさに八面六臂の活躍ぶりである。

 シュツットガルトは昇格組ながら、残留争いとは無縁の10位につけている。ここに来て4連敗とつまずいているが、トップハーフでのフィニッシュに向け、「静かで、信頼できる仕事人」遠藤の最後のもう一踏ん張りに期待したい。

構成●THE DIGEST編集部

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