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「予想外のハードショット」遠藤航、欧州カップ戦出場に望みをつなぐ逆転劇を現地メディアが絶賛!「夢のゴール」

THE DIGEST編集部

2021.05.17

最終節は出場停止となったものの、シーズンを通して安定した働きを見せた遠藤に対する評価は間違いなく上がっている。(C)Getty Images

 5月15日(現地時間)、ブンデスリーガ第33節が行なわれ、シュツットガルトは2-1でボルシアMGを下し、2連勝を飾るとともに、来季のヨーロッパリーグ(予選)出場に望みをつないだ。

 順位争いの直接的なライバルである古豪の本拠地に勝点4差で下回るシュツットガルトが乗り込んだ一戦は、前半終了間際の45分にクリストフ・クラマーが粘って挙げたクロスをラルス・シュティンドルが無理な体勢からのダイレクトボレーで合わせ、攻勢のホームチームが堅守で対抗していたアウェーチームのゴールを破る。

 後半もボルシアMGが試合を支配する時間が続いたが、シュツットガルトが選手交代で攻撃に力を入れると、徐々に流れは変わり、72分に遠藤航がペナルティーエリア前の混戦の中で右足を振り抜いて約18メートルの見事なミドルで同点とする。これでさらに勢いづいたアウェーチームは、5分後、パスカル・シュテンツェルがエリア外からシュートを放つと、前にいたサーシャ・カライジッチが右足を伸ばして軌道を変え、ネットを揺らした。
 
 鮮やかな大逆転劇を生み出す結果となった同点ゴールを決めた遠藤は、自身のSNSで「ゴールを決め、勝点3を獲得できて嬉しい!」と喜びを表わした。ただ、終了間際に警告を受けたことで、累積5枚目となって最終節ビーレフェルト戦は出場停止に……。ひと足先にシーズンを終えることになった彼は、「残念ながら今季の最終戦ではプレーできませんが、一緒に勝ちましょう!」とメッセージを発している。

 シュツットガルトは公式ツイッターで「躊躇なく20メートル(原文通り)の距離から美しいシュートをコーナーに放った」、公式サイトでは「日本人選手がボールを簡単に捌いてから完璧なシュート。夢のゴールで同点とした」と、我らが背番号3を称賛した。

「夢のゴール」と表現したのは現地メディアも同様で、地元紙『STUTTGARTER ZEITUNG』はシュツットガルトが後半に良くなったことを強調しながら、「遠藤がクロスバーを叩いての夢のゴールでチームを勝利への道に導いた」と報じている。