５月28日、カタール・ワールドカップのアジア２次予選が行なわれ、日本代表は10－０でミャンマー代表を下して６連勝。グループFの首位を確定するとともに、２試合を残して最終予選進出を決めた。

　当初は３月25日に行なわれる予定が、ミャンマーの政変によって延期されたこの一戦、日本は立ち上がりから主導権を握り、８分に南野拓実の６試合連続となるゴールで先制すると、22、30、36分と大迫勇也がゴールネットを揺らし、前半でハットトリックを達成。後半、その大迫がさらに２点を追加したほか、守田英正、南野、鎌田大地、板倉滉も１ゴールずつを挙げ、３月のモンゴル戦（14-０）に続く２桁得点を記録するとともに、守備では今予選での無失点を維持した。

　試合後、森保一監督は「攻撃では、試合がほぼ決まった後でも、もう１点取りに行くというアグレッシブな姿勢を選手たちが見せてくれた。隙や油断を見せることなく無失点で勝っていこうと。より高い基準を持って成長するんだと、攻守ともに意識して戦ってくれた」と選手を称賛。一方、ミャンマーのドイツ人監督、アントワーヌ・ジョン・バウル・ヘイは「日本が格上なのは分かっており、結果に驚きはない。大敗だったが、それに勝る良い経験ができた」と、前向きに試合を振り返った。
  　FIFA（国際サッカー連盟）は公式サイトで「圧倒的な勝利だ」「別の冷酷な破壊作業」と評し、AFC（アジア・サッカー連盟）は６戦全勝で37得点０失点という成績を「完璧な記録」と綴り、米放送局『ESPN』が「日本が快適な勝利」、韓国メディア『InterFootball』が「日本が強大な攻撃力を誇示してミャンマーを崩壊させた」など、日本の大勝を報じた。

　なかでも、５点を挙げた大迫への言及は多く、ドイツの専門誌『Kicker』は「ミャンマーに対する大迫ショー」「５ゴールというスペシャルな自己PR」、所属するブレーメンの地元紙『WESER KURIER』は「ブレーメンで忘れるべきシーズンを経験した大迫は、ワールドカップ予選でフラストレーションを解消した」と報道。また、ブレーメンはSNSや公式サイトで所属選手の活躍を伝え、前者には「明確な勝利」と投稿した。