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ベンゼマ、フランス代表復帰戦で抜群の存在感!マドリーに“怪物”エムバペを「強く勧誘中」と地元メディア

THE DIGEST編集部

2021.06.03

代表復帰戦でゴールこそならなかったものの、ベンゼマはその高い能力を見せつけた。(C)Getty Images

 フランス代表は現地時間6月2日、間もなく開幕するEURO(欧州選手権)に向けたテストマッチで、ニースのアリアンツ・リビエラにウェールズ代表を迎えて3-0の完勝を飾った。

 この一戦で最も注目されたのは、ゴールを挙げたキリアン・エムバペ、アントワーヌ・グリエーズマン、ウスマンヌ・デンベレではなく、実に6年ぶりの招集を受けたカリム・ベンゼマだった。チームメイトへの恐喝容疑に端を発したディディエ・デシャン監督との確執によって長らく「レ・ブルー」から除外されてきたレアル・マドリーの不動のFWは、再び代表選手としての地位を取り戻した。
 

 復帰戦でグリエーズマン、エムバペと強力3トップを形成した彼は、27分には混戦での自身のシュートが相手DFネコ・ウィリアムズの手に当たり、ハンドの判定でPKを獲得。ゴール左隅を狙った一撃は、しかしGKダニー・ウォードの好反応に阻まれる。復帰戦での得点は残念ながらならなかったが、ベンゼマは効果的なプレーを見せ続け、79分には自身のシュートがポストに弾かれるところをウスマンヌ・デンベレが詰めたことで、アシストを記録した。

 試合後、ベンゼマは地元テレビ局のインタビューで、「誇りと喜びだ」と代表への思いを語り、自身のSNSには「偉大なるチームの勝利。代表に戻って来られて良い気分だ」と投稿。一方、再び彼を迎え入れたデシャン監督は、「カリムは(ゴールを奪えなかったことは)不運だったが、強い存在感を示した。(代表復帰については)彼にとっては重要な瞬間だった。そのプレーによって、チームの一員となった」と評価した。

 マドリーでは周囲を活かしながら自らも得点を量産し続けてきた頼れるFWの加入で、優勝候補筆頭フランスは盤石の態勢を整えたといわれているが、実際にベンゼマの状態は非常に良さそうだ。現地メディア『sports.fr』によれば、「クレール・フォンテーヌに到着してから完璧なパフォーマンスで見る者に強い印象を与え、ピッチ外では常に笑顔の彼が見られる」と、彼がコンディションも良く、すぐにチームに溶け込んだことを伝えている。
 
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