現地時間7月6日、PK戦にまでもつれ込んだコロンビアとのコパ・アメリカ準決勝で、アルゼンチンは勝利。同大会では5年ぶりとなるファイナル進出を決めた。
【動画】「分かるぞ、ビビってるんだろ?」アルゼンチン代表守護神の挑発シーンはこちら
この手に汗握る熱戦で、アルゼンチンに勝利をもたらしたのは、守護神のエミリアーノ・マルティネスだ。まさに鬼神の如き雰囲気を身にまとってゴール前に立ちふさがった28歳は、ダビンソン・サンチェス、ジェリー・ミナ、エドウィン・カルドナのキックをいずれも左に飛んで止めてみせたのだ。
試合後に大黒柱のリオネル・メッシが「今日のディブ(エミリアーノ・マルティネスの愛称)は超人的だった。彼がセーブすることはわかっていたけど、凄かった。僕らの信頼に値する選手だ」と賛辞を送るほどの傑出したセービングが、チームの違いになったのは明らかだった。
"宿敵"ブラジルの待つ決勝へ勝ち上がったアルゼンチンにとっては、会心のPK戦となった。だが、歓喜から2日が経過して、殊勲者となったE・マルティネスの振る舞いが物議を醸している。
問題視されているのは、E・マルティネスがコロンビアに仕掛けた心理戦だ。彼はキッカーがボールを蹴る直前に、「分かるぞ。緊張してるんだろ」「さぁ早く蹴れよ」「俺はお前を食うぞ」と語気を強めてプレッシャーをかけたのだ。
主審から「もうしゃべるな」と注意を受けもしたE・マルティネスの言動。GKが相手選手に喋りかけるシーンは決して珍しいシーンではないが、コロンビア側からは不満が噴出している。4人目のキッカーを務めたミゲル・ボルハは「しゃべり過ぎだ。俺はあいつに落ち着け、俺には神の後ろ盾があると言った。これはサッカーなのにね」と苦言を呈した。
さらにコロンビア国内の非営利組織『Red Veeduriasde Colombia』は、「彼はブラジルとの決勝に出るべきではない」とCONMEBOL(南米サッカー連盟)に訴えかけた。
「我々はCONMEBOLにエミリアーノ・マルティネスがブラジルとの決勝に出るべきではないと訴える。彼はコロンビアとのペナルティー戦でヘスス・バレンズエラ主審によって追放されるべきだった。あれはコロンビアのチームに対する象徴的な暴力であり、退場に値するものだった」
しかし、コロンビア側にもアルゼンチンの守護神を擁護する人物もいる。同国のサッカー界が誇る伝説的な名手カルロス・バルデラマは、自身のYou Tubeチャンネルで、「彼らはとてもうまく勝ち抜いた。あのペナルティーは我々が対処しなければいけなかった」と自国代表を諫めた。
「何も考えずに、頭を切り替えて蹴らなければいけないんだ。私はボルハのように言い返す気概を持ったスタイルが好きだ。他の選手たちも彼を真似しなければいけなかった。簡単じゃないんだよ。こういう試合は……」
なお、現時点でCONMEBOLから処分は下されてはいないため、マルティネスは7月10日(現地時間)に行なわれるブラジルとの決勝に出場予定となっている。
構成●TEH DIGEST編集部
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この手に汗握る熱戦で、アルゼンチンに勝利をもたらしたのは、守護神のエミリアーノ・マルティネスだ。まさに鬼神の如き雰囲気を身にまとってゴール前に立ちふさがった28歳は、ダビンソン・サンチェス、ジェリー・ミナ、エドウィン・カルドナのキックをいずれも左に飛んで止めてみせたのだ。
試合後に大黒柱のリオネル・メッシが「今日のディブ(エミリアーノ・マルティネスの愛称)は超人的だった。彼がセーブすることはわかっていたけど、凄かった。僕らの信頼に値する選手だ」と賛辞を送るほどの傑出したセービングが、チームの違いになったのは明らかだった。
"宿敵"ブラジルの待つ決勝へ勝ち上がったアルゼンチンにとっては、会心のPK戦となった。だが、歓喜から2日が経過して、殊勲者となったE・マルティネスの振る舞いが物議を醸している。
問題視されているのは、E・マルティネスがコロンビアに仕掛けた心理戦だ。彼はキッカーがボールを蹴る直前に、「分かるぞ。緊張してるんだろ」「さぁ早く蹴れよ」「俺はお前を食うぞ」と語気を強めてプレッシャーをかけたのだ。
主審から「もうしゃべるな」と注意を受けもしたE・マルティネスの言動。GKが相手選手に喋りかけるシーンは決して珍しいシーンではないが、コロンビア側からは不満が噴出している。4人目のキッカーを務めたミゲル・ボルハは「しゃべり過ぎだ。俺はあいつに落ち着け、俺には神の後ろ盾があると言った。これはサッカーなのにね」と苦言を呈した。
さらにコロンビア国内の非営利組織『Red Veeduriasde Colombia』は、「彼はブラジルとの決勝に出るべきではない」とCONMEBOL(南米サッカー連盟)に訴えかけた。
「我々はCONMEBOLにエミリアーノ・マルティネスがブラジルとの決勝に出るべきではないと訴える。彼はコロンビアとのペナルティー戦でヘスス・バレンズエラ主審によって追放されるべきだった。あれはコロンビアのチームに対する象徴的な暴力であり、退場に値するものだった」
しかし、コロンビア側にもアルゼンチンの守護神を擁護する人物もいる。同国のサッカー界が誇る伝説的な名手カルロス・バルデラマは、自身のYou Tubeチャンネルで、「彼らはとてもうまく勝ち抜いた。あのペナルティーは我々が対処しなければいけなかった」と自国代表を諫めた。
「何も考えずに、頭を切り替えて蹴らなければいけないんだ。私はボルハのように言い返す気概を持ったスタイルが好きだ。他の選手たちも彼を真似しなければいけなかった。簡単じゃないんだよ。こういう試合は……」
なお、現時点でCONMEBOLから処分は下されてはいないため、マルティネスは7月10日(現地時間)に行なわれるブラジルとの決勝に出場予定となっている。
構成●TEH DIGEST編集部