スコットランド１部セルティックに所属する古橋亨梧は、現地時間８月15日に行なわれたリーグ杯のハーツ戦に、左のWGのポジションで先発出場。移籍後５得点目となるゴールをあげるなど、チームの3−２の勝利に大きく貢献した。

　チームの３ゴール全てに絡む、圧巻のパフォーマンスだった。まずは29分、相手DFラインの裏でボールを引き出すと、逆サイドの味方へカーブのかかった美しいアウトサイドパスを通し、先制点を演出。34分にはコーナーキックを古橋が素早く始め、相手の隙を突いて２点目をゲット。57分にPKで１点差に迫られるも、その６分後にまたしても古橋が裏に抜け出し、角度の無いところから左足を振り抜き、ニア上に叩き込んだ。リーグ開幕戦で敗れたハーツへのリベンジマッチは、古橋の独壇場で幕を閉じた。

　加入早々のハイパフォーマンスの連続に、地元メディアも賛辞を送っている。スポーツ専門サイト『FANSIDED』は、中でも１点目のスルーパスに驚嘆している。

「彼はハーツ相手に素晴らしいゴールを決めた。だが、おそらくそれよりもはるかに印象的だったのは、彼のアウトサイドでのジェームズ・フォレストへのパスだ。それはもうものすごく素晴らしく、フルハシが単なるゴール以上のものをもたらせることを示した」
  　同記事は、ヨーロッパでのプレー経験がない古橋には、適応の面で不安があったことを振り返りながら、予想をはるかに上回ってきた古橋を「今後数年にわたりセルティックの重要人物になるかもしれない選手」「スコットランド・プレミアリーグのベストプレーヤーの一人」「センセーショナルなプレーヤーで、ファンのお気に入り」「パークヘッド（セルティックの本拠地）のスーパースターになるポテンシャルを持っている」と絶賛している。

　また英紙『THE SUN』のスコットランド版は、「キョウゴ・フルハシが再びセルティック・パークに明かりを灯した」と記し、２点目を決めたDFスティーブン・ウェルシュのコメントを紹介。チームメイトも古橋の能力には太鼓判を押している。

「キョウゴのクオリティは、言うまでもなく明らかだ。彼のセルティックへの加入は、僕が見た中でもベストの１つだ。対戦すれば、間違いなく悪夢になる。優れたDFや、彼に対してフィジカルで押していこうとする大きなDFを相手にしても、彼はいつもボールを欲しがるし、上手く対応していると僕は思う」

　デビュー戦から５戦５発の大活躍でチームを公式戦４連勝に導き、早くも周囲からの信頼は絶大。日本が誇るスピードスターからは、今後ますます目が離せない。

構成●THE DIGEST編集部