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海外サッカー

「出場機会がプレミアム級に希少」な南野拓実の売却を現地メディア提案。「ワンマン・プレッシングマシーン」としてサウサンプトンへ?

THE DIGEST編集部

2021.08.16

プレシーズンで結果を出した南野だが、今季もリバプールでの立ち位置は厳しそうだ。(C)Getty Images

プレシーズンで結果を出した南野だが、今季もリバプールでの立ち位置は厳しそうだ。(C)Getty Images

 南野拓実の所属するリバプールは現地時間8月14日、ノーリッジとのリーグ開幕戦に臨み、3−0で勝利した。南野はベンチには入ったものの、出場はなかった。

 右にモハメド・サラー、左にサディオ・マネ、中央にロベルト・フィルミーノの3トップがこれまでは定番だったリバプールの前線だが、この試合ではフィルミーノのところにディオゴ・ジョッタを起用。そのジョッタのゴールで26分に先制し、交代出場したフィルミーノが65分に追加点を奪うなど、前線の戦力の豊富さが改めて際立つ試合だった。プレシーズンマッチでは3試合連続でゴールをあげるなど、猛烈なアピールを見せた南野だが、その前にはまだまだ大きな壁が立ちはだかっている。

 こうした状況を受けて、現地メディアも、南野の今後の見通しが厳しいことを伝えている。専門メディア『LIVERPOOL ECHO』は、チーム内競争のレベルの高さを伝え、南野が出番を得るのは難しいと予想した。

「(南野が起用されなかったことは、)リードを守って勝ち切ると決断した時、たった3試合しかプレミアリーグに出ていない18歳のハービー・エリオットの方が、ユルゲン・クロップ監督に信頼されているということを示している。ミナミノは左サイドでベストなパフォーマンスを提供してきたが、そこはジョッタやマネが好んでいるポジションだ。出場機会はプレミアム級に希少だ」

 英サイト『EXPRESS』に至っては、「ミナミノのような選手については、トップチームのレギュラーになる可能性は低い」と伝えた上で、放出を提案している。同メディアはリバプールの中盤の陣容が薄いと指摘し、補強の必要性を主張。名前の挙げられている数々の候補の中でもトップクラスに高額な、サウール・ニゲス(アトレティコ・マドリー)が望ましいとして、その資金確保のために、南野の売却を進言している。
 
 そして移籍先には、昨年も期限付きで所属し、前線の主軸だったダニー・イングスが退団したサウサンプトンを提案した。

「この日本代表は、昨季のレンタル期間中に素晴らしいプレーをして、サウサンプトンに完全移籍で獲得したいと思わせた。彼らはイングスをアストン・ビラに売却した後、火力が不足している。ミナミノは、ラルフ・ハーゼンヒュットル監督が熱望するワンマン・プレッシングマシーンを与えるとともに、彼らが大いに必要としている火花をもたらすことができる。2000万ポンド(約28億円)近くで売れるなら、それはサウールとサインするために直接使われるだろう」

 実際、南野にはサウサンプトンやアタランタからの興味が伝えられており、状況次第では移籍も考えられる。調子が良いのは間違いないだけに、その動向には要注目だ。

構成●THE DIGEST編集部

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