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日本代表

「フルハシは俺の犬を食った」古橋亨梧が“標的”となった敵サポの人種差別動画に英メディアでも非難殺到!

THE DIGEST編集部

2021.08.23

セルティックで存在感を強めていた古橋。そんなサムライが敵サポーターから卑劣な攻撃を受けた。(C)Getty Images

セルティックで存在感を強めていた古橋。そんなサムライが敵サポーターから卑劣な攻撃を受けた。(C)Getty Images

 好調を維持してきた日本人FWが“標的”となった。

 英公共放送『BBC』をはじめとする複数の英メディアは、現地時間8月22日にスコットランドの強豪セルティックに所属する古橋亨梧への人種差別疑惑を報道した。
【動画】7戦6発! 絶好調の古橋亨梧が見せた圧巻ゴラッソはこちら

 問題となっているのは、週末に直接対決を控えるレンジャーズ・サポーターが公開した動画だ。敵地でのロス・カウンティ戦の勝利に酔った集団が、移動中のバス車内でアジア人に対する蔑視を意味するジェスチャーを披露。さらに「フルハシは俺の犬を食った!」と冗談では済まされないチャントを合唱した。

 一連の動画がSNSで拡散されると両軍も反応。セルティックが「このようなおぞましく情けない人種差別的な行為は厳しい非難に値する」と糾弾。レンジャーズも「こうした行ないに加担する者は、我々のクラブにとって必要な存在でも、熱心なサポーターでも何でもない」と調査に動き出すと声明を出した。

 周知の通り、両軍は長きに渡って因縁めいた関係にあるライバルだ。「オールドファーム・ダービー」と言われる対戦は、世界でも屈指の白熱さを誇っている。しかし、今回の騒動は「いがみ合う関係だから」という理由だけでは看過できるものではない。現地でもレンジャーズ・サポーターの行動は問題視されている。
 
 英紙『Scottish Sun』は、「レンジャーズ・ファンによるフルハシへの卑劣なチャントは、あまりに不快だ」と報道。同じく地元紙『Daily Record』は、「レンジャーズ・ファンが歌った人種差別的なチャントはツイッターで13万人以上が再生している。見逃すことはできない」と怒り交じりに伝えた。

 今夏のセルティック加入後の古橋はまさに絶好調。公式戦7試合で6ゴールと、目に見える結果を残して存在感を強めていた。それだけにレンジャーズ・ファンたちは、26歳の日本人に強く意識していたのかもしれない。

 華やかな表舞台の裏で人種差別の絡んだ問題が絶えないサッカー界。それだけに「あらゆる偏見や差別に対処する必要がある」としたセルティックやレンジャーズの調査進展を願うばかりだ。

構成●THE DIGEST編集部
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