ヨーロッパにおける移籍市場のデッドラインが間近に迫り、ビッグスターの動向が話題となっている。ユベントスに所属するポルトガル代表FWクリスチアーノ・ロナウドだ。
現地時間8月26日、米放送局『ESPN』をはじめとする複数メディアは、C・ロナウド側が、ユベントス退団に向けた話し合いを始めたと報道。マンチェスター・シティへの移籍が現実的に進んでいると伝えた。
また、移籍情報に精通するファブリツィオ・ロマーノ記者などによれば、両クラブは合意に至ってはいないものの、「C・ロナウドはユベントスを離れることを決断。クラブに売却を直訴した」という。
現時点でユベントス側は、移籍金として2800万~3000万ユーロ(約35億~37億5000万円)に加え、大黒柱の穴を補填するストライカーとして、ブラジル代表FWガブリエウ・ジェズスを望んでいるという。だが、これにマンチェスター・C側が納得しておらず、双方は膠着状態にあるようだ。
何はともあれ、実現すれば、世界を驚かせるセンセーショナルな移籍だ。現代サッカー界のカリスマとして君臨する男が、そのキャリアの礎ともなったマンチェスター・ユナイテッドのライバルクラブに加わろうとしているのだ。
無論、当時のチームメイトは“疑問”を口にする。マンチェスター・U時代にC・ロナウドと並ぶ、チームの象徴だった元イングランド代表FWのウェイン・ルーニーは、現地時間8月26日の記者会見で「正直、意味が分からない。大いに疑問だね」と懐疑的な意見を口にした。
「可能性を問われれば、僕は認めたくないね。クリスチアーノにはマンチェスター・ユナイテッドでの比類なきレガシーがあるんだ。彼がそれを選手として、または人としてどれだけ誇りに思っていたかは誰もが知っているところだ」
ともに名将アレックス・ファーガソンの薫陶を受け、切磋琢磨してきた。それだけにルーニーは、C・ロナウドが“隣人”の下へ向かおうとする現実を受け止めきれない様子だ。「彼みたいな選手が移籍するとは思えないんだ」と正直な胸の内も明かしている。
「経済的な理由で移籍するとは考えにくい。仮にユベントスを離れるなら、パリ・サンジェルマンの方が可能性はあると思う。もちろん、こういうこと(ライバルクラブへの移籍)はサッカー界では日常茶飯事だ。
マンチェスター・ユナイテッドのレジェンドで例を挙げるとするなら、ピーター・シュマイケルやアンディ・コールが移籍したり、マーク・ヒューズが指揮を執ったりしてきた。でも、クリスチアーノのレベルにある選手がこういう決断をするってことは今までになかった。だから驚きなんだ。僕がリバプールや、それこそマンチェスター・シティに行くようなものだよ。それってみんな知っていることだろ?」
はたして、C・ロナウドは水色のユニホームに袖を通すのか。“期限”が刻一刻と迫るなかで、メガクラッキの去就に世界が注目している。
構成●THE DIGEST編集部
現地時間8月26日、米放送局『ESPN』をはじめとする複数メディアは、C・ロナウド側が、ユベントス退団に向けた話し合いを始めたと報道。マンチェスター・シティへの移籍が現実的に進んでいると伝えた。
また、移籍情報に精通するファブリツィオ・ロマーノ記者などによれば、両クラブは合意に至ってはいないものの、「C・ロナウドはユベントスを離れることを決断。クラブに売却を直訴した」という。
現時点でユベントス側は、移籍金として2800万~3000万ユーロ(約35億~37億5000万円)に加え、大黒柱の穴を補填するストライカーとして、ブラジル代表FWガブリエウ・ジェズスを望んでいるという。だが、これにマンチェスター・C側が納得しておらず、双方は膠着状態にあるようだ。
何はともあれ、実現すれば、世界を驚かせるセンセーショナルな移籍だ。現代サッカー界のカリスマとして君臨する男が、そのキャリアの礎ともなったマンチェスター・ユナイテッドのライバルクラブに加わろうとしているのだ。
無論、当時のチームメイトは“疑問”を口にする。マンチェスター・U時代にC・ロナウドと並ぶ、チームの象徴だった元イングランド代表FWのウェイン・ルーニーは、現地時間8月26日の記者会見で「正直、意味が分からない。大いに疑問だね」と懐疑的な意見を口にした。
「可能性を問われれば、僕は認めたくないね。クリスチアーノにはマンチェスター・ユナイテッドでの比類なきレガシーがあるんだ。彼がそれを選手として、または人としてどれだけ誇りに思っていたかは誰もが知っているところだ」
ともに名将アレックス・ファーガソンの薫陶を受け、切磋琢磨してきた。それだけにルーニーは、C・ロナウドが“隣人”の下へ向かおうとする現実を受け止めきれない様子だ。「彼みたいな選手が移籍するとは思えないんだ」と正直な胸の内も明かしている。
「経済的な理由で移籍するとは考えにくい。仮にユベントスを離れるなら、パリ・サンジェルマンの方が可能性はあると思う。もちろん、こういうこと(ライバルクラブへの移籍)はサッカー界では日常茶飯事だ。
マンチェスター・ユナイテッドのレジェンドで例を挙げるとするなら、ピーター・シュマイケルやアンディ・コールが移籍したり、マーク・ヒューズが指揮を執ったりしてきた。でも、クリスチアーノのレベルにある選手がこういう決断をするってことは今までになかった。だから驚きなんだ。僕がリバプールや、それこそマンチェスター・シティに行くようなものだよ。それってみんな知っていることだろ?」
はたして、C・ロナウドは水色のユニホームに袖を通すのか。“期限”が刻一刻と迫るなかで、メガクラッキの去就に世界が注目している。
構成●THE DIGEST編集部