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海外サッカー

アーセナル合流間もない冨安健洋が週末に先発する可能性は?現地メディアがファンの声を紹介「弱点がない」「カフーの再来になるかも」

THE DIGEST編集部

2021.09.09

守備的なポジションを幅広くこなす冨安への期待は高いようだ。(C)Getty Images

守備的なポジションを幅広くこなす冨安への期待は高いようだ。(C)Getty Images

 今夏の移籍市場最終日にセリエAのボローニャからプレミアリーグの名門アーセナルへ移籍を果たした日本代表DFの冨安健洋。カタール・ワールドカップ・アジア最終予選を終え、ようやく新チームに合流している。

 低迷中のアーセナルは状況打破のために今夏、移籍金はボーナス込みで2300万ユーロ(約30億円)といわれている冨安を含め、総額1億5000万ユーロ(約195億円)超という巨額を投じて大規模な戦力補強を行なっており、開幕3連敗・無得点9失点の最下位という悲惨な状況から脱却できるかが注目されているが、同時に新加入選手の出場の有無もファンの関心を集めている。

 冨安については、ミケル・アルテタ監督が「純粋なSBだけでなく、3バックでのウイングバックやCBとしてもプレーできるなど、非常に用途が広い」として、同じく獲得候補だったタリク・ランプティ(ブライトン)やマックス・アーロンズ(ノリッジ)を上回ると高評価を下しており、クラブOBの元イングランド代表DFのソル・キャンベルも「パワフルでポテンシャルの高い選手」と期待を寄せているが、いかんせんアーセナルに合流して日が浅いため、今週末にデビューできるかどうかの予想は、メディアによって分かれている。

 ラジオ局『talkSPORT』は「日本代表選手には、早急にチームに影響を与える存在となることが望まれている」とし、9月11日のリーグ4節のノリッジ戦で「ガナーズ」のユニホームを着てホームスタジアムのピッチに立つ可能性を示唆するも、同時に「本人の出場希望にもかかわらず、チームによってプレーは早すぎると判断される場合には、翌週18日のバーンリー戦で最初の出場機会が訪れるだろう」と綴った。
 
 専門メディア『THE BOOM ROOM』は「この日本人選手のメンバー入りは時期尚早」と断言するが、一方で日刊紙『Daily Mirror』は「移籍市場最終日に加入した冨安は、今週末にガナーズでのスタートを切る可能性がある」として、予想スタメンにも彼の名前を、GKレノ、DFホールディング、ホワイト、ティアニー、MFロコンガ、ウーデゴー、サカ、スミス・ロウ、FWペペ、オーバメヤンとともに記述。ただ、「セドリク・ソアレスに“譲る”可能性もある」とも記している。

 このように、新天地デビューの瞬間を今週末に目撃できる可能性の程はまだ定かではないが、ファンの日本人DFへの期待と評価は高まる一方のようだ。前述の『THE BOOT ROOM』は、チーム合流前の代表戦で奮闘した冨安に対するファンの反応を紹介している。

「彼のプレーは、この一言で定義できる。『上手い!』」
「冨安はCBでもプレーできる。(新加入のCB)ベン・ホワイトは右SBがやれるのか?」
「カフーの再来になるかもしれない」
「足でのボール扱いでは弱点がない。信じられない」
「ヘディングの競り合いに全て勝っていたのが印象的だ」

「優れた守備能力、高い技術力、そしてボールに対する落ち着きを備えた多才なDF」というアルテタ監督の評価に同調するかのようなファンの書き込みだが、冨安は新天地でこの前評判に違わぬ効果的なプレーを見せ、チームをどん底から引き上げるとともに、自身の価値を高めていくことができるだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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