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「かなり生意気なものだった」日韓戦で物議を醸したセレブレーションを伝説戦士パク・チソンが回想!

THE DIGEST編集部

2021.09.13

韓国で「永遠のキャプテン」と語られるパク・チソン。彼は11年前に物議を醸した行動を振り返った。(C)Getty Images

 1954年の初対戦以来、幾多の激闘が繰り広げられてきた日韓戦。東アジア屈指の実力国による対戦の歴史には、驚くようなスーパーゴールだけでなく、物議を醸す行動もしばしば見られた。
【動画】物議を醸した日韓戦! パク・チソンの見せたゴールセレブレーションをチェック

 そんなライバル史にあって忘れがたい場面がある。2010年5月24日に埼玉スタジアムで行なわれた一戦で、当時、韓国代表の絶対的大黒柱として君臨したパク・チソンがゴールを決めたシーンだ。

 開始早々の6分、右サイドから果敢にドリブル突破を仕掛けたキャプテンは、相手守備陣に囲まれる前に右足で一閃。鋭いグラウンダーのシュートは、日本代表GK楢崎正剛の右手を弾いて、ゴール右下隅に吸い込まれた。

 その直後だった。パク・チソンは青一色となったゴール裏を鋭い眼光で睨みつけながら、自らのゴールを誇示したのだ。このセレブレーションは後に「パク・チソンの散歩パフォーマンス」と韓国サポーターの間で語り継がれるものとなっている。

 なぜ、パク・チソンは日本のサポーターを挑発するような態度をとったのか。小さくない物議を醸した行動に至った舞台裏を、他でもない本人が激白した。
 
 地元放送局『tvN』の番組『YouQuiz on theBlock』に出演した40歳の伝説戦士は、「あのパフォーマンスの意図はかなり生意気なものだった」と回想している。

「いまでもサポーターの方たちは、あのゴールパフォーマンスについて『散歩セレブレーション』と持てはやしてくれる。けど、あのシーンの意図は、相手のスタンドに対して『今のゴール見た!?』と言いたかっただけなんだ。かなり生意気だけどね。

 あの時、僕は日本のサポーターたちからかなりブーイングを受けていた。試合前に名前がスタジアムでコールされた時からだ。それでゴールを決めた時に、目の前に彼らがいたからそれ(ブーイング)に応えたかったんだ」

 パク・チソンはクレバーなプレースタイルで知られた名手。そんな彼でさえも熱くさせるものが、日韓戦にはあったようだ。

構成●THE DIGEST編集部
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