海外サッカー

「悪いビジネスだ」アーセナル伝説OBによる冨安建洋への“辛辣評”が話題に! 英メディアは「無駄な意見」と皮肉も

THE DIGEST編集部

2021.09.29

歯に衣着せぬ発言で話題となるマーソン氏(右)。彼が冨安(左)に向けた辛辣なコメントが話題となっている。(C)Getty Images

「(獲得は)理解できないし、意味が分からない。まったくもって悪いビジネスだ」

 今夏の移籍市場で日本代表DF冨安建洋がアーセナルに入団した際、クラブOBのポール・マーソン氏が、英衛星放送『Sky Sports』の番組内で放った言葉だ。
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 同クラブで423試合に出場したレジェンドMFは、ボローニャからやってきた23歳の獲得について「アーセナルの狙う選手は、他に誰も狙っていない者ばかりだ。実際そうだろ? ではなぜユベントス、ミラン、インテルはトミヤスを獲らないんだ」と疑問を投げかけた。

 それから約1か月が経ち、冨安への評価は天井知らずで上がっている。持ち前の対人プレーの強さを利した安定感抜群の守備でチームを支えるサムライは、チームのプレミアリーグ3連勝に貢献。「彼の価値は(移籍金額の)1700万ポンド(約25億7000万円)から早くも2倍になっている」(英日刊紙『EXPRESS』)と激賞する現地メディアも少なくない。
 
 獲得当初から状況は一変した。ゆえに先述したマーソン氏の辛辣な言葉は、いまや皮肉の対象となっている。ロンドンを中心に日夜、英国内のサッカー情報を発信している専門メディア『Football London』は、「ノースロンドン・ダービーでも上級クラスのパフォーマンスを見せたトミヤスは、マーソンの評価が間違っていると自ら証明した」と論じた。

「ガンナーズが23歳の日本人に1700万ポンドを投じたとき、マーソンの眉毛は吊り上がった。クラブのアイコンでもあった彼は、セリエAのトップクラブが獲得に動かなかったトミヤスの能力に疑問を呈したのだ。しかし、それは無駄な意見だった。トミヤスはこれまでのところ紛れもない才能を披露しており、ミケル・アルテタのチームで感銘を与え続けている」

 クラブ史に残る伝説戦士の価値観をも覆した、冨安のハイパフォーマンス。イングランド屈指のメガクラブでの活躍には、文字通り全世界が熱視線を送っている。

構成●THE DIGEST編集部
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