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日本代表

無敗優勝を知るアーセナルの伝説DFが冨安健洋を絶賛! 過度な期待には「来たばかりの選手だ」と苦言も

THE DIGEST編集部

2021.09.18

アーセナルで上々のデビューを飾った冨安。そのパフォーマンスにレジェンドも賛辞を寄せた。(C)Getty Images

アーセナルで上々のデビューを飾った冨安。そのパフォーマンスにレジェンドも賛辞を寄せた。(C)Getty Images

 ノースロンドンの名門に加わったサムライへの評価が高まっている。現地時間9月11日にアーセナルでプレミアリーグ・デビューを飾った日本代表DFの冨安健洋だ。
【動画】レジェンドOBも唸った!アーセナルデビュー戦で見せた冨安の衝撃プレー

 今夏の移籍市場最終日(8月31日)に、ボローニャからアーセナルへ電撃移籍を果たした22歳。日本代表戦明けとなったノーリッジ・シティ戦でいきなり右サイドバックのスタメンに抜擢されると、62分に交代するまで攻守に渡って安定したプレーを見せた。

 デビュー戦までチーム練習にはわずか1日しか参加できなかった。それでも、とりわけ守備で完封勝利に貢献した冨安には、新戦力に疑念すら抱いていた周囲も評価を一変させつつある。そんななかで「良いデビューだ」と賛辞を寄せたのは、元カメルーン代表DFのローレン・エタメだ。

 ローレンはファンにも愛されたレジェンドだ。2000年7月から約6シーズン在籍した時代には、名将アーセン・ヴェンゲルの確かな信頼を獲得。無敗優勝を成し遂げた2003-04シーズンには、「インビンシブルズ」(無敵のチームの意。当時のアーセナルの愛称)に欠かせないメンバーでもあった。

 アーセナルの黄金期に寄与した伝説のダイナモは、英メディア『Tribal Football』の取材に応じ、「右サイドから上がって、あと少しでゴールを決められた場面もあったし、かなり良かった。クオリティーの高さを感じさせたね」と冨安の初陣を総評した。
 
 一方でローレンは、「間違いなくトミヤスはいい補強になったが、周りは焦ってはいけない」と、周囲の過度な期待にクギを刺す。プレミアリーグを熟知するレジェンドOBは、適応に時間を与えるべきの私見を口にした。

「彼はまだチームに来たばかりの選手だということを忘れてはいけない。だから、ここからさらに適応するには時間が必要だ。プレミアリーグでプレーし始めるのは簡単なことではないし、新たな文化、新たなクラブ、新たなシステムや戦術に慣れる時間が必要なんだ。幸いにも、彼はうまくボールを扱えるし、バックラインでどうプレーすべきかも分かっているようだ。それでも、本当に慣れるにはもっと時間がいると思う」

 ノーリッジ戦で今季初勝利を飾ったチームながら、いまだ降格圏まで1ポイント差の17位と低迷中だ。新戦力として冨安に求められるものは小さくないだけに、現地時間9月18日に行なわれるバーンリー戦でも、そのパフォーマンスに熱視線が注がれそうだ。

構成●THE DIGEST編集部
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