海外サッカー

「アドバイスを求める必要もなかった」新天地で輝きを放つ冨安健洋!移籍決断の理由を語る 

THE DIGEST編集部

2021.09.30

アーセナルでスタメンの座を勝ち取った冨安への評価はうなぎのぼりだ。(C)Getty Images

 日本が誇る若きディフェンスプレーヤーがビッグクラブへの移籍理由を語った。

 今季よりイングランドプレミアリーグ、アーセナルでプレーしている冨安健洋が今回の移籍の理由を語った。現地サイト「TEAM talk」が本人のコメントとともに伝えている。

 昨季までイタリアセリエAのボローニャの主力として活躍を続け、日本のフル代表、五輪代表でも不動のレギュラーを張る冨安。22歳での欧州3か国目となる今回の移籍、同じくプレミアのトットナムへの移籍の噂もあったものの、サイトでは「この万能選手は世界最も大きなクラブのひとつ加入したと固く信じている」と伝えている。

 そしてクラブの今後への期待を込め「トミヤスはアーセナルが"眠れる獅子"であることを確信している」とも綴られている。

 名将アーセン・ベンゲルが率いた1990年代後半から2000年代にかけてはリーグとFAカップを制する「ダブル」達成(1997-98・2001-02)や、無敗でのリーグ制覇(2003-04)など、プレミアリーグにおいてその強さを誇ったアーセナル。だが2000年代が進むにつれ、無冠の時代が続くなど低迷期に陥る。ここ数年は国内カップ戦を獲得するなど再び存在感を示しつつあるものの、いまなおトンネルから抜け出せないでいる。
 
 だが、冨安は移籍以前より「もっと上のレベルでプレーしたいと考えていた」というコメントに続けて、プレミアの名門であるアーセナルからのオファーを受けたと知った時をこう振り返っている。

「(オファーを)知った時は信じられなかった。その瞬間、とても興奮した。だけど、誰にもアドバイスを求める必要もなかった。『アーセナルだから』という理由でとても簡単な選択だった」と、移籍を決断した理由を語っている。また、「僕にとってのアーセナルは世界のビッグクラブの一つ。断る理由はありませんでした」と、移籍決断の理由としてアーセナルへの敬意があったことも述べている。

 ここまで移籍以降はリーグ戦3試合で全てスタメン出場を果たし、現地9月26日に行なわれた「宿敵」トットナムとのダービーマッチでもフル出場、3-1での勝利に大きく貢献した。現在はサイドバックで起用されるなど、まさにその「万能」ぶりに磨きをかけている冨安。世界でもっともフィジカルの強靭さが求められるリーグでの戦いにおいて、名門復活へ向け怯むことなくその身体を張り続ける。

構成●THE DIGEST編集部