日本代表

「懐疑的だったファンも翻意した」声価を高める冨安健洋をアーセナル専門メディアが激賞!「驚くほどにテクニカル」

THE DIGEST編集部

2021.10.02

トッテナムとの大一番では相手エースのソン・フンミン(右)を見事に封じた冨安(左)。入団から出色のパフォーマンスを続けている。(C)Getty Images

 鳴り物入りで入団した22歳の日本代表DFが、日増しにその存在感を強めている。今夏の移籍市場最終日(8月31日)に、セリエAの古豪ボローニャからアーセナルに電撃移籍を果たした冨安健洋だ。

 日本代表戦明けとなった9月10日(現地時間)のノーリッジ・シティ戦(プレミアリーグ第4節)で、いきなり右サイドバックのスタメンに抜擢。さっそく高評価を得たサムライは、9月6日のトッテナム・ホットスパーとのノースロンドン・ダービー(プレミアリーグ第6節)にも先発出場を飾り、緊張感のあるビッグマッチで安定感のある守備を披露した。

 指揮官のミケル・アルテタが「我々が必要とする資質を備えている」とべた褒めする冨安に対して、手厳しい英国メディアも好意的な見解を示している。「ファンはトミに夢中になっている」と現状をレポートしたのは、アーセナルをこよなく愛する専門メディア『Pain in the Arsenal』だ。

 入団からおよそ1か月でチームの貴重な戦力と化した日本代表を「驚くほどテクニカルだ」と評した同メディアは、冨安獲得の効果を次のように論じている。

「彼は実に好感の持てるキャラクターの持ち主だ。愛くるしい笑顔を見せては巧みな英語で話し、すでにチームメイトとは冗談を言い合うほど。自身の課題に対してトミヤスは積極的かつ熱心に取り組んでいる。彼はとにかく粘り強く、戦闘的で、驚くほどにテクニカルな一面も持つ。アーセナルの守備陣をより円滑に機能させている」
 
 現状は右サイドバックで起用されている冨安だが、日本代表と同じく、CBとしてもプレーが可能だ。そんなマルチなポテンシャルを持つ俊英DFについて「アーセナルにとってこれ以上にない人材を獲得できた」と評した同メディアは、賛辞を惜しまずに、こう続ける。

「いまやトミヤスとの契約に賛同していない人間は一人もいない。そしてこれまで懐疑的だったファンも皆が喜んで翻意し、評価を覆している。センターバックと右サイドバックを楽々とこなせる技術的と多様性を備えた彼は、守備的な中盤のザンビ・ロコンガやトーマス・パーテイの負担も軽減させる存在だ」

 早くもチームに欠かせない戦力となりつつある冨安。目の肥えたメガクラブのサポーターやファンをも唸らせている。

構成●THE DIGEST編集部

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