先週末のプレミアリーグ第8節ワトフォード戦でも、自慢の攻撃力が大爆発し、敵地で5-0の大勝を飾ったリバプール。ゴール前で複数の選手を手玉に取って見事な一撃を決めたモハメド・サラーを筆頭に、サディオ・マネ、ロベルト・フィルミーノらも得点を重ねるなど、攻撃陣の好調ぶりが非常に際立っていた。
そんな中で、南野拓実は今回も90分間をベンチで過ごし、今季初のプレミアリーグ出場はならなかった。彼自身も今季はオフの練習試合で得点を重ねるなど好調であり、唯一スタメン入りしたカラバオ・カップ3回戦ノーリッジ戦でも2ゴールを決めて勝利の立役者となるなど結果も残しているが、やはりレギュラークラスがいずれも好調な状況では、これを押しのけてピッチに立つことは難しい。
じっと出番を待つ日本人アタッカーについて、チームメイトのトレント=アレクサンダーアーノルドが言及。『Tribal Football』のインタビューに答え、「彼はプレシーズンのトレーニングでは、本当に良かった。今季はもっと出場時間を増やしたいと思っていたことだろうが、トップクラブでトップクラスの選手がいる状況では、競争を勝ち抜くのは非常に難しい」と、南野が置かれた状況の厳しさを強調した。
「出場機会を得るために新天地を求めなければならない時もある。彼も昨季、サウサンプトンで幾つかゴールを決めた」と語るイングランド代表SBは、しかし「彼は今季、ボビー(フィルミーノ)、ディオゴ(ジョッタ)らを抑えて出場機会を増やせるということを示している」と、レギュラー組の選手たち相手に勝機はあるとも主張している。
カラバオ杯、FAカップ、チャンピオンズ・リーグ、そして状況に応じてプレミアリーグでも今後は南野に出番が訪れると複数の現地メディアは予測しているが、何より来年1月にはアフリカネーションズ・カップでサラーとマネが最大1か月以上チームを離脱することが考えられ、ここでは南野が主力として“留守を預かる”ことが求められる。これはまた、序列を上げるチャンスにもなるということで、現在は「我慢の時」と割り切って、その時に備えるべきなのだろうか。
来季以降に目を向けると、サラーらに移籍の噂が流れる一方で、かねてから話題に上がっているアーリング・ハーランド(ドルトムント)への興味に加え、先日はイタリアの『Tutto Sport』がフィオレンティーナのセルビア代表FWドゥシャン・ヴラホビッチ獲得に本腰を上げ、同じく彼に関心を示すマンチェスター・シティ、ユベントスとの競争を制するために多額の費用を用意する可能性があると報道。いずれにせよ、南野にとってチーム内のライバルが減ることはなさそうである。
ちなみに南野の現状は、別の形でクラブに影響を与えているようだ。『HITC』によれば、ユルゲン・クロップ監督が熱視線を注ぐレッドブル・ザルツブルク所属のドイツ代表FWカリム・アデイェミに英国行きを熟考させる要素として、マティアス・ヤイスレ監督の残留のススメ(まだ19歳とビッグクラブ移籍には若すぎるとのこと)、そして同じくザルツブルクで飛躍のきっかけを掴んだ南野が今、リバプールで出場機会を得るのに苦労していることを挙げている。
いずれにせよ、残りのシーズンは26歳の日本人にとって、今後のキャリアに向けて非常に重要な期間となりそうであり、ここで彼がどのような扱いを受け、そして結果を残せるか否かに要注目である。
構成●THE DIGEST編集部
そんな中で、南野拓実は今回も90分間をベンチで過ごし、今季初のプレミアリーグ出場はならなかった。彼自身も今季はオフの練習試合で得点を重ねるなど好調であり、唯一スタメン入りしたカラバオ・カップ3回戦ノーリッジ戦でも2ゴールを決めて勝利の立役者となるなど結果も残しているが、やはりレギュラークラスがいずれも好調な状況では、これを押しのけてピッチに立つことは難しい。
じっと出番を待つ日本人アタッカーについて、チームメイトのトレント=アレクサンダーアーノルドが言及。『Tribal Football』のインタビューに答え、「彼はプレシーズンのトレーニングでは、本当に良かった。今季はもっと出場時間を増やしたいと思っていたことだろうが、トップクラブでトップクラスの選手がいる状況では、競争を勝ち抜くのは非常に難しい」と、南野が置かれた状況の厳しさを強調した。
「出場機会を得るために新天地を求めなければならない時もある。彼も昨季、サウサンプトンで幾つかゴールを決めた」と語るイングランド代表SBは、しかし「彼は今季、ボビー(フィルミーノ)、ディオゴ(ジョッタ)らを抑えて出場機会を増やせるということを示している」と、レギュラー組の選手たち相手に勝機はあるとも主張している。
カラバオ杯、FAカップ、チャンピオンズ・リーグ、そして状況に応じてプレミアリーグでも今後は南野に出番が訪れると複数の現地メディアは予測しているが、何より来年1月にはアフリカネーションズ・カップでサラーとマネが最大1か月以上チームを離脱することが考えられ、ここでは南野が主力として“留守を預かる”ことが求められる。これはまた、序列を上げるチャンスにもなるということで、現在は「我慢の時」と割り切って、その時に備えるべきなのだろうか。
来季以降に目を向けると、サラーらに移籍の噂が流れる一方で、かねてから話題に上がっているアーリング・ハーランド(ドルトムント)への興味に加え、先日はイタリアの『Tutto Sport』がフィオレンティーナのセルビア代表FWドゥシャン・ヴラホビッチ獲得に本腰を上げ、同じく彼に関心を示すマンチェスター・シティ、ユベントスとの競争を制するために多額の費用を用意する可能性があると報道。いずれにせよ、南野にとってチーム内のライバルが減ることはなさそうである。
ちなみに南野の現状は、別の形でクラブに影響を与えているようだ。『HITC』によれば、ユルゲン・クロップ監督が熱視線を注ぐレッドブル・ザルツブルク所属のドイツ代表FWカリム・アデイェミに英国行きを熟考させる要素として、マティアス・ヤイスレ監督の残留のススメ(まだ19歳とビッグクラブ移籍には若すぎるとのこと)、そして同じくザルツブルクで飛躍のきっかけを掴んだ南野が今、リバプールで出場機会を得るのに苦労していることを挙げている。
いずれにせよ、残りのシーズンは26歳の日本人にとって、今後のキャリアに向けて非常に重要な期間となりそうであり、ここで彼がどのような扱いを受け、そして結果を残せるか否かに要注目である。
構成●THE DIGEST編集部