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「混乱しているようだった」6戦連続無敗の冨安健洋に英メディアは高評! 一方で寄せられた“ネガティブな指摘”とは?

THE DIGEST編集部

2021.10.23

チームの快勝に貢献した冨安。アーセナル移籍以来、先発レギュラーの地位を確保しているサムライには賛辞が止まらない。(C)Getty Images

 現地時間10月22日、プレミアリーグ第9節が行なわれ、アーセナルはアストン・ビラに3-1で勝利。リーグ開幕3連敗からの連続無敗を6試合(4勝2分け)に伸ばした。

 本拠地エミレーツ・スタジアムで迎えたこの一戦で、序盤から攻勢に立ったのが「ガナーズ」だ。23分にトーマス・パーテイがCKを頭で合わせて先制を奪うと、その後もチャンスを作り続け、前半アディショナルタイムにはアレクサンドル・ラカゼットが倒されてPKのチャンスが訪れる。

 ピエール=エメリク・オーバメヤンが蹴って好セーブに遭うも、すかさず自ら押し込んで加点。さらに後半56分には、左サイドから抜け出したエミール・スミス・ロウのシュートが相手選手に当たって軌道が変わり、早い段階でほぼ勝利が決まった。

 82分にジェイコブ・ラムジーの強烈なミドルで1点を許したものの、アーセナルは見事快勝を飾った。今夏加入以来6戦目の先発出場を果たした冨安健洋も、定位置となった右SBで勝利に貢献。守備ではクリア、リカバリーでチーム最多の数字を記録し、攻撃ではオーバーラップ、ミドルシュートと積極的な姿勢を示している。
 
 自身の加入以来チームの無敗が続いている22歳の日本人について、英メディアも概ね及第点以上の評価を与えている。英衛星放送『Sky Sports』は10点満点中の「7」で、英国公共放送『BBC』の視聴者投票による採点は、チーム8番目の「7.58」だった。しかし、、前節クリスタル・パレス戦(2ー2)で「5.27」だったことを考えれば、大幅にパフォーマンスが改善されたと言えよう。

 また、日刊紙『Evening Standard』も「7」という評価で、「パレス戦よりもはるかに良かった。しっかりと守備を固めるとともに、可能な場合には攻撃参加のためにたびたび前に出て行った」とプレー内容を回顧。「6」と採点した大衆紙『The SUN』は、「日本人右SBのまた新たな守備面での強さを見ることができた。攻撃でもセンスの良さが多く見られ、右サイドでのブカヨ・サカとの連係も良かった」とポジティブな記述を続けた。

 専門メディアでは『football.london』も「6」だったが、こちらは「日本代表選手には攻撃時におけるアイデアの欠如が見られ、ファイナルサードでドリブルを仕掛けた後、何をするべきか混乱しているようだった。一方、守備では十分に堅固さを見せた」と、課題を指摘している。

 また、英メディア『90min』は「常にサカをサポートする有用な存在であり、どの位置でも可能な限り相手に緊張を与えた。非常に良い契約だった」との寸評で、採点は「7」。『sportskeeda』は「6.5」と及第点以上の採点ながら、「前半は強かったが、後半はオリー・ワントキンス、ジョン・マギンらによってタフな時間を過ごすこととなった」と、ネガティブな寸評となった。

構成●THE DIGEST編集部