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日本代表

「ラーションと比べるのは不適切!」中村俊輔の元同僚FWが古橋亨梧と伝説OBの比較論を一刀両断! 一体なぜ?

THE DIGEST編集部

2021.11.14

セルティックで好調を貫く古橋(左)。しかし、一部で噴出した伝説FWラーションとの比較には異論も唱えられている。(C)Getty Images

セルティックで好調を貫く古橋(左)。しかし、一部で噴出した伝説FWラーションとの比較には異論も唱えられている。(C)Getty Images

 今季の欧州サッカーで小さくないインパクトを残しているのが、スコットランドの名門セルティックに所属する古橋亨梧だ。
【動画】ラーション級のゴラッソ!? 古橋亨梧が決めた技術が凝縮された最新ゴールを

 今夏にヴィッセル神戸から鳴り物入りで入団した26歳は、今年6月まで横浜F・マリノスを率いたアンジェ・ポステコグルー監督のサポートもあり、瞬く間にチームにフィット。公式戦18試合で13ゴールと怒涛の快進撃を続けている。

 国内リーグ戦7ゴールをマークし、得点ランキングトップタイの数字を叩き出している日本代表FWには、周囲からの賛辞も止まない。スコットランドの古豪ハイバーニアンのOBであるタム・マクマナスは、「フルハシは私にヘンリク・ラーションを思い出させる」と評した。

「私はラーションと何度も対戦したが、フルハシの動きは彼に似ている。裏を取って、いろいろと先んじてプレーするんだ。素晴らしい選手だよ」

 セルティック史上に残る点取り屋を引き合いに出したマクマナスの賛辞は、大衆にも受け入れられた。だが、一部で異論も唱えられている。スコットランド紙『The Scotsman』の取材で、「ヘンリクはキングだった。彼との比較は適切とは言えない」と訴えたのは、元セルティックのOBジョン・ハートソンである。
 
 現在46歳のハートソンは、2001年から約5シーズンにわたってセルティックに在籍し、ラーションとはもちろん、あの中村俊輔ともプレーした名手だ。そんな名門の黄金期を知る元ウェールズ代表FWは、古橋を「全てを持っている。非常にスペシャルな選手だと思う」と称えたうえで、こう論じている。

「現時点でヘンリクと同格とするのは違う。ヘンリクはキングだったんだ。315試合で242ゴールだよ? 文字通り毎週、毎週、僕らを救ってくれた超人的な選手だ。バルセロナでも、マンチェスター・ユナイテッドでも、代表での主要大会でも活躍していた彼は、私の時代のセルティックで本当に最高の選手だった。だから、キョウゴと比べることはできない。

 もちろん、今のキョウゴを軽視しているわけではない。彼も日本から来てすぐに12ゴールも決めている。そのいくつかのゴールは、ワールドクラスの実力があることを示している。得点までのあの動き出し、ボールタッチ、そしてフィニッシュは、本当に素晴らしい」

 文字通りのスーパーレジェンドと比較は、やはりまだ早い。しかし、賛辞を浴びながら、こうした比較論が巻き起こること自体が、今季の古橋の存在感を如実に物語るのかもしれない。

構成●THE DIGEST編集部
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